コロナの感染リスク防止に「ビタミンD」のサプリ摂取が良い!?
という説がありましたが、カナダの最新研究によると、感染予防や重症化予防の効果は、どうやら期待できないようです。
詳細を見てみましょう。
ビタミンDレベルが増加しても……
カナダのマルギ大学の研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
昨年の段階で、体内のビタミンDレベルの増加が、コロナウイルスから保護する可能性を示唆する観察研究がありましたが、決定的ではなかったそうです。
交絡の可能性するある、とのこと。
ビタミンDとコロナの関連
ビタミンDレベルと「コロナの感染予防および罹患後の治りやすさ・重症度の回避」との関連を
調べるため、研究班は、世界11ヶ国のデータを、遺伝的変異の観点から調査しました。
約130万人分のデータを解析し、ビタミンDレベルの高い人が、コロナとどう関わるかが検討されました。
その結果、遺伝的に予測されたビタミンDレベルと、コロナの罹り易さ、入院や重症度に関連があるという証拠は見つかりませんでした。
また、サプリメントでビタミンDを摂り、ビタミンDレベルが上昇していても、コロナの改善や予防にはつながっていないことも、判明したのです。
※参考:『プロス医学』
さいごに
パンデミックの解決に時間を要しているように、予防策の検討にも時間を要するものだと、研究者たちは述べています。
ビタミンDが不足しないよう、サプリメントで摂取するのは良いことですが、コロナ予防や改善には期待を持ちすぎないほうが良さそうですね。