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ぜんそくはコロナの重症化リスクとは関連なしか? アメリカ・研究

ぜんそくの持病がある人は、新型コロナウイルスの感染リスクが高い? とも言われていますが、実際は関連はないかもしれません!
アメリカの最新・統計データの詳細を見てみましょう。

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ぜんそくとコロナの重症化は関連なし?

アメリカの「米国疾病管理予防センター」によると、新型コロナウイルスが重症化しやすい基礎疾患に、「喘息」「肥満」「高血圧」「糖尿病」患者は、コロナの重症化リスクが高いということでした。
しかし、コロラド大学の研究によると「喘息」は当てはまらないとの見解です。

アメリカにおけるコロナ患者と喘息の割合は?

研究班は、コロナによる入院患者の有病率について、各種論文と各地域住民の喘息有病率との比較を分析しました。
そのほかに、過去4年間の全米インフルエンザ入院患者中の喘息有病率と、一般の喘息有病率との比較検討されました。
さらに、コロラド大学病院に入院したコロナ患者の喘息患者・非患者の割合も確認されました。

その結果、コロナ入院患者における喘息の割合は、各研究施設周辺住民の喘息有病率と類似していることを発見したのです。
また、アメリカのインフルエンザ入院患者では、喘息有病率が20%以上を占めていたことから、対照的な結果となったのです!

コロナ患者に喘息患者は少なかった!?

この結果をふまえ、研究者たちは、
「『米国疾病管理予防センター』では、喘息患者はコロナ関連の入院リスクが高いと位置付けているが、この仮説に異議を唱える!
なぜなら、我々の研究結果の他、多くの国際的研究でもコロナ感染者のうち、喘息患者は少ないことを報告しているからです」
と述べています。

喘息患者のコロナ重症化

コロラド大学病院のコロナ入院患者における喘息患者は12%でした。
しかし、非喘息患者と比べても、重症化リスクは高くならなかったとのこと。
むしろ、多くの喘息患者は、コルチコステロイドの吸入薬を使用しているため、コロナウイルスの軌道への侵入を防いでおり、重症化しにくいのではないか? とも考えられています。
そしてコルチコステロイドの吸入によって、新型コロナウイルスと結びつく受容体の発現が少なくなっていることも確認されています。
※参考:『米国胸部学会年報』

さいごに

アメリカでの報告ではありますが、日本でも喘息患者の人は、コロナ危機におびえていらっしゃることでしょう。
しかし、吸入治療がコロナの侵入を防いでいるかもしれないのです。
基本のマスクや手洗い、消毒を徹底して、身近なコロナ予防に努めたいですね。