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ベジタリアン食は骨がもろくなりやすい? フィンランド・研究

ダイエットや健康のために、ベジタリアン食を取り入れているご家庭の方もいらっしゃることでしょう。
賛否両論ありますが、こと「骨の健康」に関して言うと、長期のベジタリアン食はカルシウムとビタミンDが不足して、骨がもろくなる傾向があるようです。
フィンランドの最新・栄養研究の詳細を見てみましょう。

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ベジタリアン食はカルシウムとビタミンDが不足する?

フィンランドのヘルシンキ大学の研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
研究では、20~69歳の成人、約140名を対象に、12週間の食事調査を行いました。
対象者をランダムに3つのグループに分けて、経過を観察しました。
3つのグループには以下の3パターンでタンパク質食品をとってもらっています。

  1. 総たんぱく質の70%が動物性たんぱく質、30%が植物性
  2. 動物性たんぱく質と植物性たんぱく質をちょうど半分ずつ
  3. 総たんぱく質の70%が植物性たんぱく質、30%が動物性

植物性タンパク質が多いと骨形成に異変が?

調査の結果、3のように植物性タンパク質が多い食事内容であった場合、骨の形成と吸収の両方が増加するため、長期的にみると、骨の健康に悪影響を及ぼすことがわかってきました。

植物性タンパク質は骨代謝の栄養が不足?

さらに調査を進めると、植物性タンパク質を中心にすると、乳製品や魚介類の摂取が少なくなり、その結果、カルシウムとビタミンDの摂取が低下するのではないか?
と研究者たちは考察しています。

また、この研究期間中、対象者は、サプリメントの摂取も禁止としていたので、なおさら懸念があったようです。。

ベジタリアン食の場合はカルシウムとビタミンDをプラスして!

この結果をふまえ、研究者たちは、

植物ベースの食事(ベジタリアン食)の人は、サプリメントや栄養補助食品などで、カルシウムやビタミンDを強化すると、骨の健康は守られるだろう。

と述べています。
※参考:『栄養学雑誌』

さいごに

成人でも、植物ベースの食事にすると骨がもろくなりやすいので、成長期のお子さんは特に注意が必要ですね。
一家でベジタリアン食のご家庭は、お子さんもベジタリアン食となるので、足りない栄養素をキチンと補えるよう、食事設計を考えたいものですね。