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西洋型の食事習慣の人は腸内環境が悪い?アメリカ・研究

精製小麦粉でできたパンや菓子類を多く食べる、典型的な「西洋型の食事」スタイルの人は、腸内環境がかなり悪いようです!?
これまで腸内の研究では「細菌」ばかりが焦点になっていましたが、腸内にはカビ毒や酵母といった微生物もたくさん棲息しています。
アメリカの最新研究の詳細を見てみましょう。

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精製炭水化物を好む人ほど腸内環境が悪い?

アメリカのアラバマ大学の研究では、これまでの腸内環境の研究で、細菌以外の真菌(カビや酵母)の研究が進んでない事から、その実態を調査することに成功しました。
まだ、動物実験の段階ですが、マウスを用いて観察したところ、精製炭水化物(小麦粉や砂糖)を多く食べると、カビや酵母といった真菌が腸相を悪くしていることがわかってきました。

腸内のカビや酵母は日ごろの食事を繋ぐ手掛かりに?

研究では、マウスの腸内の真菌集団が多様に棲息する小腸の「空調」を調べました。
その結果、精製炭水化物が豊富な、いわゆる西洋型の食事の摂取が多いと、標準食を食べた時よりも、雄マウスの脂肪沈着に影響する真菌が増加する事実が判明したのです。

真菌は肝臓に影響し体重増加も招く?

こうして、精製炭水化物が多い食事によって繁殖した真菌は、肝臓での脂肪沈着が進み、やがて「脂肪肝」などの疾患に発展させます。
また、その真菌は、代謝組織へ影響するので、食事の代謝障害を起こし、体重増加にも結び付いてしまいます。

腸内真菌層の研究も大切?

健康に詳しくない人でも「腸内細菌」という言葉はよく耳にすることでしょう。
しかし、腸内には細菌だけが潜んでいるわけではありません。
「腸内真菌」というカビや酵母といった微生物の存在も忘れてはいけません。
たいてい、悪玉菌という呼ばれ方で、片付けられていますが、ファストフードやパン類、スナック類、そして「粉もの」と呼ばれるパンケーキや麺類が好きな人は、腸内でカビ毒や、酵母が増殖しているかもしれません!?
※参考:『コミュニケーション生物学』

酵母は腸内に置いては悪者?

酵母はガスなどを発生させるもの。
日常生活で、発酵食品を作る時には良い役目を果たしますが、腸内では無酸素状態が良しとされるので、酵母が腸内に存在するのは、あまり良いことではないのです。

さいごに

精製炭水化物の問題点は、これまでにも多くの研究報告で上がっていましたが、腸内環境を悪くする主犯格でもあることがわかりましたね。
また近い将来、「腸内真菌」という言葉も、一般的になるかもしれませんね。