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胎児にも腸内細菌はある?ヒトの赤ちゃんで確認!アメリカ・研究

これまでの研究では、ママの胎内にいる赤ちゃん、すなわち胎児に「腸内細菌」はいないと考えられていました。
しかし、最新のアメリカの研究によると、胎児にも腸内細菌がいることがわかってきたのです!
詳細を見てみましょう。

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胎児にも腸内細菌が存在!

アメリカの「アン&ロバートH.ルーリー小児病院」の研究によると、胎児にも腸内細菌が存在することがわかってきました。
この発見により、早産や生後の感染リスクに備える方法が開けるかもしれない、と早くも注目が集まっているそうです。

例えば、

  • 早産の危険がある場合、胎児の腸内細菌を活性化することで、成長を促す。
  • 生後、早期の感染リスクに備える

といった危険の予防です。

胎児の腸内細菌は母親由来?

研究では、ヒトとマウスの胎児を調査し、免疫系と代謝に重要な役割を果たす腸内細菌が存在することがわかりました。
そして、胎児の「腸内細菌叢」は、母親由来であることも!

複雑な腸内細菌叢が、母親の胎内から胎児へ伝わっているそうです。
研究では、顕微鏡と培養技術を駆使して、結果が検証されました。

その結果、胎児の免疫システムや代謝を促すことにより、母親の腸内細菌叢を活性化できる模様。
胎児の腸内細菌叢は母親由来であるとともに、その腸内細菌叢が妊婦であるママの危機を助ける働きも期待できるということなのです。

子どもの疾患の多くは「特定の腸内細菌叢」が原因?

以前から、ある特定の腸内細菌叢の特性が「肥満」「アレルギー」「喘息」「糖尿病」「自己免疫疾患」「うつ病」「様々ながん」などの因果関係が明らかになっています。
いわゆる「悪玉菌」と呼ばれる類の腸内細菌です。

ママの胎内にいる「胎児」は、もう人生が始まっています。
その人生の「はじめ」と、その後の子供の健康改善には、「腸内細菌」がカギを握っていると、研究者たちは述べています。
※参考:『JCIインサイト

さいごに

「腸内細菌叢」と言っても、腸内環境を良いくしてくれる善玉菌と、前述のように様々な病気を引き起こす悪玉菌がいます。
健康を良くするのも、悪くするのも、腸内細菌がカギを握っていることは明らかなようです。
妊娠中の女性はもちろん、妊活中の女性や、これから子どもを産む若い世代の女性は、日ごろから、悪玉菌が発生しないような、生活習慣や食生活には注意しておきたいですね。