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愛情ホルモン「オキシトシン」は胃腸障害を救う?アメリカ・研究

愛情ホルモンとして知られる「オキシトシン」をご存じですか?
オキシトシンはストレスを軽減するホルモンとして脳の視床下部から分泌されるホルモン。
そのホルモンが、胃腸障害の軽減に役立つことがわかってきたのです。
アメリカの最新研究を見てみましょう。

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ストレスは胃腸障害を招く?

アメリカのペンシルバニア州立大学の研究によると、オキシトシンは、膨満感・不快感・吐き気・下痢といったストレスによる胃腸障害の軽減に、重要な役割をはたすことがわかってきました。

私たちはストレスを感じると、胃がキリキリするなど、人によって差はありますが、胃腸障害を起こしやすくなります。
以前からストレスは胃腸機能を乱し、胃の内容排出時間を遅らせることがわかっていました。
胃の「内容排出時間」とは、胃に入った食べ物が排出されるまでの時間を指します。
こうした遅れは、膨満感・不快感・吐き気などにつながり、大腸の通過を加速させて、下痢を引き起こす原因へとつながります。

愛情ホルモン「オキシトシン」が胃腸を救う?

そこで! 別名「愛情ホルモン」とも呼ばれるオキシトシンの登場です!
オキシトシンは、抗ストレスホルモンで、脳の視床下部から放出され、ストレスの影響を中和する働きがあることが、わかっています。
これまでの研究では、オキシトシンの作用は、血液への放出により生じ、胃腸の機能を調節する脳内の神経に、わずかな影響しか与えていない、と考えられていました。

しかし、本研究では、視床下部から放出されたオキシトシンの神経回路を調査し、ストレスに対する胃内容排出の反応への影響が新たに測定されたのです。
すると、従来の仮説に反して、オキシトシン回路が、ストレスに対する胃の反応において、とても重要な役割を果たしていることが、発見されたのです!

オキシトシンは胃の運動量を活発に!

このオキシトシン回路の活性化は、胃の筋肉収縮すなわち、胃の運動性を増加させるので、ストレス反応で起こる胃排出遅延をくつがえすことができるのです!
その一方で、オキシトシン回路が抑制されると、ストレスへの適応も防止されたとのことです。

今回の調査では、視床下部のオキシトシンを受け取る回路の選択操作と、ストレスに反応した胃内容排出と運動性が同時に測定されました。(マウスでの動物実験)

この発見で、研究者たちは、ストレス時の神経回路や、ストレスでダメージを受けやすい胃腸障害の薬剤開発に、寄与できると述べています。
※参考:『生理学雑誌』

さいごに

オキシトシンは、お子さんとのスキンシップや、大好きなものを見たり、食べたりすることで、脳から分泌されると考えられています。
そのため、「愛情ホルモン」という別名がついているのでしょう。
人によっては、お花を愛でたり、絵画をみたりといったことかもしれません。
オキシトシンの分泌を増やして、ストレスに弱い胃腸を守りたいものですね。