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「産後太り」の原因は夜食や低栄養の食事?シンガポール・研究

多くの女性を悩ます「産後太り」。
その原因は夕食を摂る時間帯や、スナック菓子など低栄養の食事が原因かもしれません!
シンガポールの最新栄養研究を見てみましょう。

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妊婦さんが夜7時以降にドカ食いすると?

妊娠中は胎児の成長に伴い、ママの体重は増えていくものです。
しかし、出産後に体重が元に戻らず、そのまま太ってしまう女性が多いのも現実。
そこで、シンガポールの『KK女性と子供の病院』が研究を開始!
研究によると、妊婦さんが夜7時以降に食事をたくさん食べ過ぎたり(ドカ食い)、スナック菓子やインスタント食品など低栄養のものばかり食べていた場合、出産後18ヶ月たっても、出産前の体重よりも5kg以上の体重オーバーになることがわかってきました。

食事のタイミングと出産の関係

これまでの研究では、「食事の量と質」「食事のタイミング」「食事頻度」は、体重コントロールに影響を及ぼす可能性がある、ということはわかっていました。
しかし、妊娠中のこうした要因が、出産後の母体の体重維持に影響を与える可能性があるかどうかまではわかっていませんでした。

そこで研究者たちは、アジア圏の論文データを用いて、妊婦さんの「食生活パターン」「食事の質」そして「出産18カ月後の体重」との関連を調査しました。

この研究の対象者は687名でした。「食事パターン」と「食事の質」は、妊娠26週から28週の時期を、『24時間思い出し法』を用いて解析しました

そして『出産後の体重増加』については、「産後18か月の体重」から「妊娠初期の母体の体重」を差し引いて算出しました。

産後太りの平均体重増加「5kg」を基準としたところ、約16%の女性が出産後の体重増加に該当していたのです。

原因は「夜食」「食事の質の低さ」

この該当した16%の女性たちの食生活をさらに分析すると、

  • 夜食
  • 食事の質の低さ(低栄養の食事)

の2つが原因としてあがってきました。

夜食は夜7時以降に量の多い食事をすることさします。
夜のエネルギー摂取増加は好ましくないため、産後太りの直接の原因になっている可能性が高いようです。

2つめの「食事の質の低さ」は、各国やWHOなどが定めた「健康的な食事指数」のスコアより低いものを食べていた場合が該当します。
ようは、栄養の偏った食事のことです。
量を食べていても、ある特定の食品ばかりを食べてばかりいると低栄養になります。
例えば「スナック菓子」「パン」「スイーツ」ばかり食べていた、などです。

産後太りや増加した体重維持を予防するにはどうしたらいいの?

研究者たちは、今回の研究結果により、出産後の望まない体重増加や、増えた体重の維持を避けるため、妊娠中の女性は、ママと赤ちゃんどちらにとっても必要な栄養を十分に摂り、以下のような食生活を推奨します、とのことです。

  1. 妊娠中は適切な食事を摂ること。
  2. 全粒穀物、果物、野菜、低脂肪乳製品をより多く摂ること。
  3. 脂肪分が多く、塩辛く、甘い食品を減らすこと。
  4. 夕食の食事時間を早めにするか、夜は軽食を摂ること。
  5. 規則正しくに食事を摂ること。

この5つです。
※参考:『栄養素』

さいごに

特にスイーツや炭水化物を食べ過ぎると産後太りだけではなく、「妊娠糖尿病」なども心配されるので、気を付けたいですね。
赤ちゃんがお腹に宿っている時は、ご自分の出産後の姿まで考えられないかもしれません。
しかし、出産を機に太ってしまい、その後「肥満」や「過体重」に悩む人は多いものです。そして、それが増長して「高血圧」「生活習慣病」へとつながっていくので、妊娠中から自分のためにも気を配っておきたいですね。