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子どもが野菜を嫌うのは離乳食が問題?米・研究

子どもの野菜嫌いは、いつの時代も、世界中のママたちが悩むようですね。 成長期の子どもは、生理的に、野菜の苦味を受け付けないのと、すぐにエネルギーとなる食べ物を好むので、必然と炭水化物や揚げ物が食べたがることが、以前からわかっていましたが、どうやら野菜嫌いの背景はそれだけではなさそうです。

離乳食に緑の濃い野菜を食べさせてないのが原因か?

アメリカのコロラド大学の研究では、子どもの野菜嫌いは、離乳食が始まる乳幼児向けのメニューに野菜料理が充実していないことが背景にあるようだ、という論文を発表しました。

研究では、市販されている乳幼児向けの離乳食品に使われている食材を分析し、検証したところ、緑黄色野菜、中でも苦味のある緑の濃い野菜の使用頻度が非常に少ないことを突き詰めました。

ビーフードの場合、どこの国でも、消化器官のまだ発達していない赤ちゃんが食べるものなので、調味料や食品添加物、防腐剤の類は、ほとんど入れていません。 食材の味を活かして製品化するので、一般に子どもが好むと考えられている「甘味」を出すために果物の含有量が一番多く、ついで、にんじんやかぼちゃ、さつまいもなどが使われているケースが多いようです。

研究では548食品が調査対象に入りましたが、その中に、濃い緑色をした葉物野菜や豆類はひとつも入っていなかったそうです。

赤ちゃんの頃に苦味に慣れれば、野菜嫌いにならない?

ビーフードを製造する食品会社は「一般に子どもが好むから」という理由で、甘味を優先させて製品を企画しているようですが、実は、そのために、何も知らない赤ちゃんの時に、苦味という味を記憶させる邪魔をしているのではないか? ということです。

離乳食を食べる時期に、苦味のある葉物野菜を茹でてペーストしたものなどを、しっかりと食べさせておけば、離乳食が終わって、大人と同じように食べられる成長期に突入してからも、野菜の苦味を嫌がらずに食べられるはずだと、推測されています。

食べ物の味の記憶も、繰り返すことで苦さに慣れていくものだからです。 ※参考:『米国臨床栄養学雑誌』

さいごに

日本のベビーフードでは、ほうれん草のペーストなどが売られていますが、ご家庭で離乳食を作る際は、緑の濃い野菜をペーストにして、離乳食の時期から、子どもに味を慣れさせておきたいですね。

成長期の子どもは、文字通り背や体重などが成長していく時期なので、即エネルギーとなる炭水化物や揚げ物も大いに食べさせてあげたいところですが、やはり野菜からのビタミンやミネラルも喜んで食べてくれると、成長の助けにもなって、ママとしては嬉しいですよね。

まるで罰のように「野菜を食べなさい!」というセリフは、子どもの野菜嫌いを増長させることになりますし、ママも子どもに反撃されるので、お辛いでしょう。

赤ちゃんの時から野菜の苦味を記憶させることが、未来の野菜好きの子ども、そして大人になった時の健康維持に役立つので、離乳食の時から気を付けてあげましょう。