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離乳食でお肉を取り入れると背が高い子に?米・研究

離乳食中のタンパク源は、乳製品に頼りがちですが、お肉を取り入れると、スリムで背の高い子どもに育つようです!?
アメリカの最新研究を見てみましょう。

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離乳食でお肉を取り入れると背が高い子に?

アメリカでも、赤ちゃんを母乳栄養で育てるのが基本だと推奨していますが、ほとんどが育児用ミルクで育っているのが現状だそうです。

そこで、アメリカのコロラド大学の小児研究では、育児用ミルクで育てられた赤ちゃんを対象に、離乳食が始まる3~5ヶ月の食事内容を観察し、1歳になるまで追跡調査しました。

離乳食では育児用ミルクの他に、ペースト状にした野菜や果物、シリアルなどの穀物が利用されます。
それらにプラスして、離乳食でのタンパク源は、ヨーグルトやチーズなどの乳製品が主に用いられますが、ペースト状の肉も取り入れたところ、タンパク源に肉を取り入れた子どもの方が、乳製品をタンパク源とした子どもよりも、伸長が早いことがわかりました。

乳児期のタンパク源はスリムで伸長につながる?

研究対象となった、離乳食の内容は、育児用ミルクや野菜・果物、シリアルを取り入れるまでは一緒で、摂取カロリー、タンパク質、脂質の数値も同じになるよう調整されていました。
タンパク質の種類だけ、【A】乳製品(ヨーグルトやチーズ)中心の場合と、【B】肉類(ペースト状の肉や白身魚)中心の場合とに分けられたのです。

世界でも、離乳食のタンパク源だけに焦点を絞った研究は初めての試みだったそうです。

対象となった赤ちゃんたちは、1歳になるまでに、発育状態の把握のため、身長、体重、頭位を月齢5~12か月まで毎月計測されました。
そして、試験開始時と終了後に血液採取も行われました。

その結果、体重増加はほぼ一緒であったのに、【B】グループの方が全体的に身長が高く、その分、スリムであったということです。
※参考:『米国臨床栄養学雑誌』

離乳食で肉類を与えるには

日本の離乳食は、だいたい5ヶ月ぐらいからが推奨されていますが、生後3ヶ月を過ぎると、赤ちゃんは唾液の分泌や体内での消化液の分泌量が増加します。
なので、3ヶ月頃から、離乳食を始めたとしても、消化酵素の酸性は高まっていくので、様子をみて始めてみましょう。
離乳食の目安についての詳細はこちら

市販のひき肉だと、お肉の固い部分や脂質の多い部分もひき肉状になっているので、鶏のムネ肉などを、包丁でたたいたり、フードプロセッサーでペースト状にしたものを使用しましょう。
白身魚は加熱後、骨を抜いて、しっかりと身をほぐしたものを使用し、いずれも、塩などの調味料は最小限または使わなくてもいいでしょう。

さいごに

離乳食でのタンパク源は、乳製品の方が、調理の手間が省けて便利ですが、成長や未来の肥満のことを考えると、肉類や白身魚を取り入れた方がいいかもしれませんね。