今はTVゲームや携帯(スマホやWinFit)ゲームが主流ですが、ボードゲームもあなどれません!
お盆の時期は、お子さんと大人の夏休みも重なって、帰省する機会も多いことでしょう。
親せき一同が集まり、大人も子どもも楽しめて、そしてお子さんのお金教育にも役立つボードゲームが『モノポリー』です。
貯金の大切さや不動産購入など、ゲームの体験を通せて学べるので、魅力をご紹介します。
モノポリーは1935年にアメリカで誕生!
今の40~50代のパパやママは、子どもの頃『人生ゲーム』というボードゲームを、お友達の家に集まって、楽しんだ記憶があるでしょう。
モノポリーは、その原型と言われているゲームで、日本語版のゲームもあり、ロングセラーです。
カルチャースクールでは、モノポリーの戦略講座も存在し、そして、世界大会まである歴史あるボードゲームなのです。
1935年に、アメリカのHasbro社が開発したゲームで、会社や不動産を売買するゲーム内容となっています。
世界各国の富豪も幼少よりこのゲームを愛好していたことでも知られます。
日本でもプロ棋士や実業家に愛好家が多く、日本モノポリー協会もあるほど!
対象年齢は8歳以上となっていますが、一通りの算数の知識(足し算、引き算、掛け算、割り算)があると、お金の計算ができるので、楽しめるでしょう。
価格:10,800円 |
モノポリーで子どもの頃から資産運用能力を
必要技能としては、資産管理や運用に加えて、交渉術も必要となってきます。
ただのボードゲームとは思えない高尚なものです。
イギリスのアガサ・クリスティの小説に出てくる名探偵ポアロも、モノポリー愛好家という設定になっていましたね。
ゲームは、破産した人がゲームオーバーとなりますが、たいていゲーム中、私利私欲に走った人が負けるという、心理戦も垣間見えます。
そして「モノポリー」の意味は「独占」です。
お子さんの思わぬ商才が発見できるかもしれません!?
ルールを覚えれば簡単?
8歳から遊べるので、そう難しいルールではありませんが、説明書に予め細かなルールが書いてあります。
- 参加者の中で一人、銀行係を決め、全員の銀行でのお金の出し入れを担当する
- 参加者は全員均一で一定額のお金を持ってスタート
(始まりはみんな平等ということです) - サイコロを振って、コマを進め、そのボードの位置に書かれた不動産を売買する。
- 途中、刑務所に入ることもある。
- 刑務所は、お金を払えばすぐに出所できる。
- 買った不動産がなくなり、手持ちのお金がなくなるとゲームオーバー
簡単に言ってしまうと、これだけの内容なのですが、調子に乗って不動産を買っても、手持ちのお金がないと、必要な時に(このゲームでは刑務所の出所金)役に立たないなど、実体験でお金の大切さが学べるのですね。
子どもでも、大人顔負けの実力を発揮するので、大人も本気で考えないと、破産するハメになり、人生を考えさせられるゲームなのです。
子どもの教育にいい!
モノポリーに関する教育心理の研究論文や、経済を考える論文なども発表されており、教育現場や、経済学にも貢献しているこのゲーム。
実際、子どもにはどう影響を与えるのでしょうか?
- 数字に強くなる!
お子さんが将来、文系に進むにしても、理系に進むにしても、数字には強い方が有利でしょう。 - かけひきを知る
交渉事にはかけきひきが必要ですね。
子どものうちは、成績が良ければ、いい学校に進学できる、中にはお小遣いの額が増える? 好きな習い事ができる? などもあるでしょう。
何かを達成させるために、今、何が必要かというかけひきの大切さも学べるでしょう。 - 計画性が養われる
ゲームだからといって、適当に不動産を買っていても、買い時や、売り時など、計画性が必要です。
このゲームで計画性が養われると、何のために勉強するのか?
夏休みの宿題を効率よく終わらせる計画はどうすればいいのか?
など計画や実行性も身に付くでしょう。 - 進行能力を養える
銀行係をすると、ゲーム全体をリードすることになり、人のお金の出し入れを見たり、オークションを支配したり、リードすることの難しさも学べます。
さいごに
モノポリーは、真剣に取り組むと、3時間ぐらい要するゲームです。
夏休みのお出かけは熱中症が心配ですし、涼しい部屋で、熱いボードゲームで思考力を鍛えるのもいいですね。
※参考:
・『子どものための認知行動療法プログラムの開発研究』東京大学大学院教育学研究科紀要、臨床心理学
・『「モノポリー」の思考アルゴリズムのための一検討』NTTデータ通信