AnnaBabyTokyo

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子どもの昼寝は頭が良くなる

お子さんが小さい時は、どこのご家庭でも、お昼寝タイムを設けていたことでしょう。
しかし、小学校高学年になると、習い事や塾などで忙しくなり、お昼寝どころではないでしょう。
アメリカの最新「睡眠」研究によると、小学校高学年になってもお昼寝タイムを設けている子どもは、心身だけではなく、頭脳も育つことがわかってきました。
詳細を見てみましょう。

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小学校高学年になってもお昼寝タイムは大切

アメリカのペンシルバニア大学の睡眠研究によると、小学校高学年になっても、昼寝タイムを設けている子どもは、幸福度が高く、自制心も強く、そして勇気もあり、IQが高く学業成績も良いことがわかってきました!

先行研究では、夜の睡眠不足と昼間の眠気で悩む子どもは、全体の20%に及ぶことがわかっていました。
質の悪い夜の睡眠習慣があると、お子さんの認知力や感情の起伏、そして身体の成長に悪影響を及ぼします。
乳幼児期は、お昼寝タイムでそれを補っていましたが、子どもの年齢が上がるにつれて、昼寝習慣がなくなるので、心身の成長や学業成績も悪くなる子が続出してしまいます。

中国の教育プログラムに注目!

中国ではすでに、小学生だけではなく、まだ成長期の子どもが修学する中学校でも、昼寝タイムが学校プログラムに取り入れはじめられており、ペンシルバニア大学の研究チームは、そこに注目!
そこで、『チャイナ・ジンタン・コホート研究』と題されたデータを解析しました。

研究では2004年時点での、約3,000人の乳幼児のデータを入手し、その子たちが青年期になるまで追跡調査を行いました。

解析は、主に小学校高学年にあたる4年生から6年生の昼寝の頻度や長さ、そして6年生の時点での心理的状況と身体的状況を調べました。
また、対象となった子どもたちが修学していた学校に問合せ、学業成績の伸びも確認しました。

昼寝の頻度と学業成績の伸びは比例!

解析の結果、昼寝の頻度が多い子ほど、幸福度が高く、学校で問題を起こす可能性も低く、そして自制心もあり、勇気のある子が多いことがわかりました。
そして総じて平均IQが高く、特に昼寝をしている6年生の子どもたちの学業成績が抜群に高かったそうです!
学業成績が一番高かった子どもたちは、1週間に3回以上、1回あたり30分から1時間の昼寝を取り入れていたそうです。
これに該当していた子どもたちは、6年生の全体平均よりも7.6%成績が良かったそうです。
※参考:『睡眠』2019年5月

さいごに

記憶力や認知力など、学習には記憶力が必要となってきますが、良い成績を導き出すには脳の「海馬」という領域に勉強した情報をストックして、長期記憶させる必要があります。
この海馬の機能を高めるには、睡眠不足は大敵だそうなので、この辺りが、影響しているのかもしれませんね。
お子さんの習い事や塾の回数を増やすよりも、お昼寝の機会を増やしてあげる方が、心も学業成績も豊かに成長するでしょう。