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子どもの野菜嫌いは乳児期の離乳食で決まる? アメリカ・食欲研究

お題「#おうち時間

最近のベビーフードは味も美味しく、種類も豊富なので、離乳食で活用している方も多いことでしょう。
しかし、市販のベビーフードは食べやすくするために果物で甘味をプラスしています。
これが本来の野菜の味を消してしまうので、将来の野菜嫌いにつながるそうです!?
アメリカの最新「食欲」研究の詳細を見てみましょう。

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市販の緑黄色野菜入りのベビーフードに注意?

アメリカのペンシルバニア州立大学の研究によると、市販の離乳食用のベビーフードは、果物のピューレで味付けしており、緑黄色野菜は色付け程度に入っているだけで、ほとんど含まれないことがわかってきました。

研究者によると、食べ物の味や食習慣を覚える離乳食で、緑黄色野菜の味がしない「緑黄色野菜入り離乳食」を乳児に食べさせるのは、問題だということです。

乳幼児に野菜の味を覚えないと野菜嫌いな人間に!

乳幼児は身体の成長と共に、味覚や脳の発達も成長していきます。
この時期が「食育」の基本となるので、離乳食では「ブロッコリー」「ほうれん草」「芽キャベツ」「ケール」などの緑黄色野菜をピューレ状にして、葉酸などの栄養補給と共に「野菜の味を覚えさせる」ことが大切です。
これを怠ると、その乳幼児は将来、野菜嫌いな子に、そして大人になっても野菜嫌いなまま過ごすことになるのです。

幼い子どもは野菜の味に触れさせることが大事!

これまでの研究でも、幼い子どもたちは、野菜の味に触れていく機会が多くなるにつれ、それらを好きになっていくことがわかっています。
こうした観点からみると、今回の研究で分析した市販のベビーフードの食材や味付けはその必要性を満たしておらず、野菜嫌いな子どもを増やしてしまう、とのこと。

野菜はビタミンやミネラルなどを多く含み、どこの国でも野菜の摂取を増やすよう推奨されています。
しかし、どこの国でも摂取量が足りていないと言われているが現状です。
その背景には、人々の「野菜嫌い」もあり、子どもの時期に野菜に触れさせて、自ら食べるように食育しなければ、今後の人生で健康的な食生活を送れなくなるのです。

子どもの野菜嫌いを避けるためベビーフードをチェック

研究者によると、子どもの野菜嫌いで悩む親たちは年々増えているそうです。
そのため、これからパパママになる人たちや、離乳食の赤ちゃんがいる家庭では、どうか市販のベビーフードの便利さや、食べやすさ、味の良さに惑わされず、果実で甘味をプラスしていない、純粋の緑黄色野菜ピューレを、離乳食で食べさせて欲しい、と述べています。
また、離乳食を買ってきたら、親もそれを食べて味のチェックをする必要がある、とも述べています。その時に、甘いようなら要注意!

アメリカのベビーフードは果物入りしかない?

研究班がアメリカで市販されているベビーフードを調査したところ、緑黄色野菜のみの市販品はほぼ皆無で、ほとんどの離乳食用ピューレには果物で甘く味付けされているとのこと。
また見た目を明るくするために、赤橙色野菜(野菜でも糖度が高い)も多く使われていたようです。
美味しそうに見えるオレンジ色系の離乳食用ピューレは、特に注意が必要ですね。

また、官能試験を行ったところ、11人の成人パネリストがベビーフードの味をチェックし、どの製品も果物の甘みが強く、野菜本来の味がいかされた製品はなかったようです。

研究者たちは、
「市販の乳幼児用野菜食品(ピューレ)は、パッケージに緑黄色野菜と明記されていても、乳児が緑黄色野菜の受け入れを促進するレベルには至っていない」
と述べています。
※参考:『食欲』

さいごに

日本でも共稼ぎ世帯が増えたので、市販の離乳食で赤ちゃんの食事を済ませる人が多くなりましたね。
「STAY HOME」が長引く今こそ、手作りの離乳食で本物の野菜の味を、赤ちゃんに教えてあげてみませんか?