AnnaBabyTokyo

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子ども用ジュースのネーミングや表示、パッケージに注意!アメリカ・研究

お題「#おうち時間

学校の休校が長引き、まだコーヒーや紅茶が飲めないお子さんには、ジュースなどの飲料を飲む機会が増えていることでしょう。
お子さん用のジュースも多く出回っており、純粋に100%の野菜または果汁ジュースは少ないのが現実です。
またアメリカでのお話になりますが、こうしたジュースの「ネーミング」「表示」「パッケージ画像」は見た目をごまかしたものが多いので要注意とのこと!?
詳細研究の内容を見てみましょう。

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フルーツジュースと加糖飲料の区分はあいまい?

アメリカのニューヨーク大学の研究によると、アメリカで販売されている食品の表示義務は非常にあいまいになっているとのこと。
特に子ども用のフルーツジュースと加糖飲料の区別がつきにくく、購入者の目をごまかした表示も目立つようです。

子ども用のジュース飲料は、年間売上1,000万ドル市場と言われており、アメリカでは多くのメーカーが製品を販売しています。
ニューヨーク大学の研究班は、子ども用のジュースとして発売されているジュースを、表示ラベルとともに、成分も含めて分析したところ、意外な事実がわかってきました!

純粋な100%果汁ジュースは7種類のみ?

調査の結果、39種類のフルーツ味の子ども用飲料が見つかりました。
それらには多種多様な量の果汁を含んでいましたが、純粋に100%果汁のジュースは7種類しかなかったそうです。
詳細内容は、以下の通り。

  1. 100果汁 7種類
  2. 希釈果汁(果汁と水のブレンドジュース) 11種類
  3. 果汁(2%~100%未満)を含むが砂糖や低カロリー甘味料が添加 8種類
  4. 果汁をほとんど含まない(2%未満)フレーバー加糖飲料 8種類
  5. 果汁の成分組成が類似している化学調味料の加糖飲料 5種類

となっていました。
1以外の製品では、子どもに大人気の飲料も含まれているとのこと。

FDAの表示義務基準は?

FDA(アメリカ食品医薬品局)では、100%果汁の場合、添加甘味料についてラベル表示を義務付けていますが、100%未満のものは義務付けていません。
これをいいことに、あいまいな表示の子ども用ジュースが、市場に氾濫するようになったのかもしれません。

製品の「パッケージ」「ネーミング」「写真」「絵」に注意!

研究分析を進めると、子ども用ジュースのパッケージには、果汁が全く含まれていなくても、果物の写真やイラストがあったり、19種類の果物の名前を掲載していても実際にはリンゴ果汁しか含んでいないものもありました。
驚いたことに、全体の37%もの製品が画像に表示された果物の果汁を一切含んでないこともわかりました。
そして画像に表示された果物の果汁がきちんと含んでいた製品は45%弱だということです。
※参考:『米国公衆衛生雑誌』

さいごに

アメリカでの研究発表になりますが、日本でも子ども用のジュースは、飲みやすいように砂糖を多く含むジュースが多くなっていますね。
日本の場合、成分の表示義務は、だいぶん厳しくなったので、アメリカよりも安心(?)かもしれませんが、パッケージのイラストや写真に惑わされないよう、くれぐれも気をつけたいですね。
おうち時間のティータイムは、お子さんの飲料選びにも注意が必要ですね。