AnnaBabyTokyo

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加糖飲料の真実と肥満の関係

妊活中の女性や幼児期のお子さんが、甘~い加糖飲料を飲み続けることの怖さは、早い時期から知っておく必要があるそうです。
アメリカの最新小児科学研究の詳細を見てみましょう。

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加糖飲料の怖さを知ると肥満予防に!

世界中で増えている小児肥満や、成人の肥満。
各国の政府が注意喚起を行っても、国民が加糖飲料などの、本当の怖さの知識を身に着けてくれないため、一向に減っていないのが現状のようです。

アメリカのコロンビア大学の研究報告では、まず、小児肥満を減らすには、母親に加糖飲料を飲むと、その後、健康被害に及ぶことについて納得させ、お子さんがまだ小さいうちから、それを伝えることで予防できる、と発表しました。

アメリカでは2~5歳の人口18%が小児肥満と診断されており、今後も急速に増える可能性がある、としています。

低所得家庭ほど小児肥満が多い?

甘~いジュースを飲ませてもらえる子どもは、裕福な家庭の子が多い?
と思われがちですが、実際は逆で、統計上、低所得家庭の子どもの方が、小児肥満が多いことがわかっています。
その背景には、加糖飲料が非常に安価になったこと。
そして、一部の低所得家庭に配給される食品の中に、安価な加糖飲料やスナック菓子、インスタント食品が多いこともあります(アメリカのケース)。

コロンビア大学の研究では、低所得家庭に対象をしぼり、「栄養と健康のプログラム(WIC)」に参加してもらい、アンケート調査を行いました。

その結果、圧倒的に栄養や健康に関する知識不足であることがわかってきました。

特に母親が、ジュースやフレーバーミルクに、どれぐらいの量の砂糖が使われているのか知らず、それを伝えると驚くケースが非常に多かったそうです。
そして、加糖飲料がカラダに悪いことさえ知らずに、子どもが喜ぶから、という理由で与え続けているようです。

小児肥満は、ママの栄養・健康知識の有無も左右するようですね。

対策は絵や画像が有効?

研究者たちは、一旦、加糖飲料の美味しさを知った子どもたちに、それを辞めさせるのは困難なため、甘いジュースを飲んで怖い思いをすることが描かれた絵や画像を、お子さんにみせることが、一番効果的だと述べています。

小さいうちは、「ダメ」というと余計に欲しがる傾向もあるので、口で言ってきかせるよりも、絵や画像で、怖い思いを連想させてでも、加糖飲料の摂取を辞めさせる必要があるとのこと!
※参考:『小児科学雑誌』2019年1月

イギリスでは、世界に先駆けて、加糖飲料をレストランでオーダーすると税金がかかるようになりましたね。

そこまでして加糖飲料の消費を下げないと、世界中で小児肥満も成人の肥満人口も減らないようです。

さいごに

その昔、砂糖は高級品でしたが、今は安価でどんな飲料や加工食品にも含まれています。
加糖飲料だけでなく、安価に買えるスーパーやコンビニのお菓子類も同様に要注意です。
小児肥満であった人は、成人になっても肥満や糖尿病になるケースが圧倒的に高くなります。
お子さんは何も知らずに産まれてくるので、ママの食育知識で、お子さんを健康被害から守ってあげましょう。