AnnaBabyTokyo

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水を飲まない子どもは何を飲む?

気候の良い季節になりましたが、気温の上昇と共に悩ましいのが、水分補給ですよね。
この水分補給、水やお茶などのノーカロリーのものを定期的に飲むのが望ましいのですが、1日中、水を飲まない子どもや若者が世界中で増加傾向にあるようです。
そういう子どもたちは一体、何から水分補給をしているのでしょうか?
アメリカの最新小児栄養の研究を見てみましょう。

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水を飲まない子どもは何を飲む?

アメリカのペンシルバニア州立大学の小児栄養研究で、1日の中で、水をほとんど飲まない子どもたちは、加糖飲料の摂取が、平均よりもかなり多いことがわかってきました。

これは、ジュースやソーダ水、スポーツドリンクなどの加糖飲料を水替わりに飲んでいるわけではなく、水分補給が足りないために、自ずと、こういった加糖飲料に手が伸びてしまうそうです。

その結果、こうした子どもたちは、国が推奨する1日の総カロリーよりも、平均200kcalもオーバーするため、小児肥満などのリスクが高くなるそうです。

水を定期的に飲むようにすれば改善?

アメリカなので、日本人のように、お茶を水替わりに飲む習慣がないので、どうしてもノーカロリー飲料での水分補給は水に頼ることになります。
またアメリカの一部の地域では水道水の汚染が懸念されているため、子どもの水分補給を、親たちが控えるようにしている家庭が多いのも現実。
そのため、母親が子どもに砂糖たっぷりのソーダ水を与えているケースもあるそうです。
そうした味のついた飲料になれて育った子どもは、なかなか無味のミネラルウォーターを飲みたがらないそうですが、例えば、時間を決めて、1日の中で定期的にミネラルウォーターを飲む習慣をムリにでもつけてあげれば、加糖飲料に手を出す機会も、確実に減るそうです。

加糖飲料を飲み続けた子どもは1年で5.5kgの体重増加に?

水を飲む習慣を持たない子どもたちは、前述のように加糖飲料の摂取で、毎日平均200kcalオーバーとなります。
さほど大きな数字とは言えないように思いますが、それが毎日積み重なると、1ヶ月で、1ポンド(約0.46kg)の体重増加。
それが1年になると、体重は約5.5kg増加することになります。
小さな悪習慣も、積み重なると知らずに体重増加、そして未来の肥満へとつながってしまうのですね。
研究者たちは、未来の子どもたちの健康のためにも、ミネラルウォーターを定期的に飲ませる習慣を徹底させる必要がある、と述べています。
※参考:『JAMA小児科学』2019年4月

さいごに

日本では幸い、水道水は飲水として利用できますし、ご家庭に浄水器を取り入れている方も多いでしょう。
しかし、コンビニや自販機で買う飲料は加糖飲料が多いのではないでしょうか?
お子さんの水分補給も課題ではありますが、こうした加糖飲料による健康被害は大人にも言えることなので、加糖飲料を買う前に、水やお茶の摂取を増やして、肥満の素を断っておきたいですね。