AnnaBabyTokyo

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子供用食品は小児肥満を増加?

イギリスでは小児肥満の人口が年々増えており、その原因を突き止めるべく、様々な研究が進んでいます。
そんな中、子ども用食品のパッケージに問題があるのではないか? という指摘があり、例えそれが健康食品であっても、約40%が「健康に貢献できない食品」という結果になったそうです。
詳細を見てみましょう。

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子ども用食品の約40%が不健康食品?

イギリスのグラスゴー大学の研究によると、イギリスで子ども用に販売されている多くの製品は、パッケージの健康表示が非常に紛らわしく、結果的に小児肥満を増加させていることがわかってきました。

イギリスの子ども用食品も、日本と同じく、子どもに人気があるキャラクターなどが商品パッケージに起用されています。
しかし、近年の小児肥満の増加や、健康を謳う商品が世界中で増加しており、イギリスでも、健康効果を誇示した子ども用食品も増えてきました。
このような強調表示は、生活者の購買心理を刺激して、売り上げは伸びますが、実際の健康度の貢献には、ほとんど至っていないようです。

イギリスの子ども向け「健康食品」の実態は?

イギリスの広告規制では、高脂肪や高糖分の子ども向け食品は、不健康であるため、厳しい規則が設けられていました。
しかし、それ以外の健康強調表示については、さほど注意喚起がなされていなかったため、そこが盲点となっていたようです。

研究では、イギリスの1歳以上の子どもを対象にした健康・栄養強調表示のある製品332種に関して、分析が行われました。
これらの製品は、朝食用シリアル、スナック菓子、果汁入りジュース、乳製品、調理済み食品などが入っています。

その結果、生活者が「健康食品」または「栄養補助食品」と思い込んで購入している製品でも、その約40%が「あまり健康的ではない」と評価されたのです。

「健康食品」であっても、バランスが大事

また、こうした子ども向けの健康食品は、一部の栄養成分の摂取は強化できますが、バランスのとれた健康的な食生活とは結びつかないことも多く、結果的に小児肥満を増やす結果となっているそうです。

研究者たちは、こうした製品を長期にわたって利用し続けると、子どもの健康にも長期に渡ってネガティブな影響を及ぼすことになる、と述べています。
※参考:『小児期疾患アーカイヴス』2019年4月

さいごに

イギリスでの研究発表ではありますが、日本で発売されている健康食品も、あたかも、その製品だけを食べていれば栄養バランスが摂れる!? と勘違いしてしまいそうな誇大広告はよく見かけますよね。
日本での健康食品は「栄養補助食品」という立ち位置です。
ある栄養成分が突出していても、私たちのカラダの健康度は上がらないので、あくまでも栄養はバランスが大事、ということを念頭に置いて利用したいですね。