AnnaBabyTokyo

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睡眠時無呼吸、妊娠期になると?

「睡眠時無呼吸症候群」、近年、時々TVの健康番組でも特集が組まれているので、聞き覚えのある方もいらっしゃることでしょう。
ストレスなどで起こりやすい睡眠障害の1つですが、妊婦さんがこの症候群に陥ると、血糖上昇が起こり、妊娠糖尿病や巨大児の出産など影響が出るようです。
アメリカの最新研究を見てみましょう。

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妊娠期に睡眠時無呼吸症候群になると?

アメリカのコロラド大学医学部の研究報告によると、妊娠糖尿病と診断されていな女性でも、妊娠期に睡眠時無呼吸が起こると、昼夜を問わず、高血糖状態が続き、妊婦さん自身の健康や、赤ちゃんに影響することがわかりました。

研究では、妊娠糖尿病に罹患されていない妊娠後期の女性18名を対象に睡眠パターンと血糖値を機器を用いて計測し、その経過が調査されました。

血糖値の測定は、血糖モニターを装着してもらい、食事後5分ごとの血糖値が計測されています。
そして2週間後に胎内の赤ちゃんの体組成も調査されました。

妊娠中は睡眠時無呼吸を起こしやすい?

調査の結果、18名中12名が睡眠時無呼吸と診断され、診断された女性は、非常に驚いていたそうです。
妊娠中は睡眠時無呼吸の中でも「閉塞性睡眠時無呼吸」に陥りやすく、また悪化する確率も高くなるそうです。
そしてママの閉塞性睡眠時無呼吸の重症度が高いほど、昼夜を問わず、ママの体内は高血糖状態になるため、妊娠糖尿病にかかったり、赤ちゃんに影響して巨大児として育ち、難産を余儀なくされるかもしれないとのこと。
妊婦さんの高血糖状態は、妊娠周期に深く関与してくるので、注意が必要なのです。

妊娠中の食べ過ぎ、スイーツは特に注意すべし!

この妊娠中の睡眠時無呼吸は、肥満女性が妊娠した場合、特に起こりやすいと考えられています。
また、お腹の赤ちゃんに栄養を送りたい一心で、必要以上に食べ過ぎる場合も危険度が高くなるそうです。
そして妊娠中は、おめでたいので、お祝いの品に菓子折りなどをいただく機会も多いかもしれませんが、高血糖になりやすい時期なので、スイーツは控えるようにするのが賢明でしょう。

とにかく「閉塞性睡眠時無呼吸」の予防や改善は、ママの血糖値や耐糖能を改善するのが鉄則! ということです。

巨大児で産まれてきた子の将来は?

妊娠糖尿病は、巨大児の危険だけでなく、赤ちゃんが育つ周期が狂い、最悪の場合、死産につながるケースもあります。
妊娠糖尿病は、ママのその後の健康人生も狂わせますが、産まれてきたお子さんは、小児肥満や小児糖尿病などのリスクを背負うことにもなります。
※参考:『臨床内分泌学・代謝雑誌』2019年2月

さいごに

ご自身と、お子さんの未来のために、妊娠中の過度な食べ過ぎとスイーツ三昧にはくれぐれも気を付けたいですね。
砂糖の摂り過ぎは様々な健康被害報告が出ていますが、妊婦さんや産まれてくるお子さんの将来も脅かすので怖い存在ですよね。
日頃のちょっとした食習慣が、重篤な病気につながることが多いので、もしや? と思う方や、妊活中の方も、スイーツがお好きな方は、早めに改善しておきましょう。