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妊婦さんが地中海食で過ごすと未来の小児肥満予防に? アメリカ・研究

妊娠中の食生活が、胎児に様々な影響を与えることは周知の通りです。
しかし生後、長期にわたって、お子さんの体重に影響を与えることは、あまり知られていません。
小児肥満などのお子さんは、もしかしたら、妊娠中のママの食生活が起因しているかもしれません!?
アメリカの最新・臨床栄養学研究の詳細を見てみましょう。

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妊婦さんの食生活は子どもの体重増加に影響か?

アメリカのブリガム&ウィメンズ病院などの共同研究により、妊娠中の食事は、子どもの体重増加の推移に、長期的な影響を及ぼしてしまうことがわかってきました。
研究では、約1,500組の母子を対象に、妊娠期に食事調査と、産まれてきたお子さんの思春期までの肥満度を調査しました。
その結果、妊娠中のママの食生活が、お子さんの肥満度に影響していることが明らかになったのです。

食事炎症指数(DII)値が高い妊婦さんほどお子さんが肥満に?

詳細調査の結果を見ていきましょう。
食事炎症指数(DII)値が最も高かった妊婦さんたちのお子さんは、最も低かった人たちと比べると、3~10歳までの肥満度が高い傾向にありました。

地中海食の妊婦さんから産まれた子ども肥満リスクが低い

一方、妊娠中に地中海食の食生活を送った女性たちから生まれたお子さんは、地中海食を取り入れていない人たちとっ比べて、思春期までの肥満度が極めて低いこともわりました。
この結果をふまえ、研究者たちは、

妊娠中または、妊活中の女性は、胎児のためにも健康的な食事の重要性について、医師らが助言する必要があります。
妊娠中だけではなく、産まれてきたお子さんの未来にも関与することが、判明したからです。
地中海食で妊娠期を過ごした場合、産まれてきたお子さんの健康的な体重を維持するのに役立つこともわかったので、妊婦に地中海型食生活の推奨を検討する必要もあります。

と述べています。

地中海食は妊婦さんにとっても理想的な食スタイル!

地中海型の食生活は、食事による体内の炎症の可能性が低くなります。
野菜、果物、豆類、ナッツ類、低水銀魚、エクストラバージンオリーブオイルなどの良質な油脂類も豊富です。
こうした食品群は、子孫の健康に有益であることが示されている「ビタミンD」「オメガ3系脂肪酸」「多価不飽和脂肪酸」「葉酸」「ビタミンC」といった重要な栄養源が含まれています。
妊婦さんにとっても、地中海型の食スタイルは理想的と言えますね。
※参考:『米国臨床栄養学雑誌』

さいごに

地中海食については、肥満や高血圧予防など、欧米では治療食として本格的に取り入れられています。
妊婦さんにとっても、理想的な食スタイルということがわかりましたね。