AnnaBabyTokyo

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コロナの外出規制で小児肥満が増加中? アメリカ・肥満研究

諸外国で実施されていた、新型コロナウイルスによるロックダウン。
イタリアでは、外出規制による小児肥満が増加していることがわかってきました。
アメリカの最新肥満学研究の詳細を見てみましょう。

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イタリアの子どもたちは生活習慣が悪化!?

アメリカのニューヨーク州立大学バッファロー校の最新・肥満学研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
イタリアの子どもたちは、ロックダウンの期間中、より多くのジャンクフードを食べ、より多くのTVを観て、運動をしなくなっているようです。
研究チームは、イタリアのヴェローナにて、小児肥満と診断されている41人の子どもたちを調査。
その結果、ロックダウンからたった3週間で、子どもたちの生活習慣が悪化していることがわかったのです。

1年前の生活習慣と比較すると……?

研究では、対象となった子どもたちの1年前の生活習慣データと、ロックダウン3週間後のデータが比較検討されました。
そうすると……

  • 1日当たりの食事回数が増加
  • 睡眠時間が平均30分増加
  • 電話回数の増加
  • コンピュータおよびTV視聴が平均5時間増加

このような結果が出てきたのです。

食事内容はどのように変化?

また食事内に関しては、

  • 赤身肉
  • 加糖飲料
  • ジャンクフード

などの摂取量が優位に増加していることがわかりました。
野菜の摂取量に変化は見られませんでしたが、上記のような食事が増えたことと、1週間の身体活動量が平均2時間以上低下していることから、肥満が加速しているのです。

コロナはウイルスそのものよりも二次被害が大きい?

新型コロナウイルスの世界的なパンデミックは、ウイルス感染そのものの恐怖もありますが、この研究結果のように、副次的な影響も大きいことがうかがえますね。
研究者たちは、肥満に苦しむ小児は、コロナの影響で、健康的な生活習慣を維持するには不利な状況に置かれていると述べています。
※参考:『肥満学』

さいごに

イタリアでの状況を、アメリカの大学機関が調査した報告ですが、日本でも、外出自粛で子どもたちに不自由な思いをさせていますね。
おうち時間に、ただただTVを観ているだけでなく、ゲーム感覚で体操やダンスを楽しめる、運動プログラムも取り入れてあげたいですね。