世界各地で新型コロナウイルスによる「ロックダウン」が解除され、日本でも「緊急事態宣言」が解かれました。
まだまだ世界中で「STAY HOME」が呼びかけられる中、ウイルスとは別に「家庭内暴力」の問い合わせが各国で問題になっています。
日本でも、家庭内暴力が増えているということですが、この原因は家出の「飲酒」が大きく関与していることもわかってきました。
イギリスの最新研究を見てみましょう。
コロナの影響でアルコール飲料の売上が増加
イギリスの「英国アルコール健康アライアンス」の統計によると、イギリスでは3月の時点で、アルコール飲料の売上が67%増加していました。
これはパブやレストランが休業し、スーパーなどでのアルコール飲料の売上増加によるものと、見られています。
アルコール障害がコロナの影響で増加
「英国アルコール健康アライアンス」では、今年はじめ、新型コロナウイルスのパンデミックがイギリスを襲う直前に、『アルコール障害コミッション』を立ち上げたばかりでした。
これは、増え続ける家庭内暴力で苦しむ人たちを救うため、緊急サポートを必要とする人たち用のホットラインでした。
その直後にパンデミックがイギリスを襲い、立ち上げたばかりのホットラインは、「STAY HOME」による家庭内暴力の増加により、問い合わせが殺到。
またイギリス国内の「家庭内暴力保護団体」への連絡も上昇しました。
家庭内暴力の73%が飲酒に関与
「英国アルコール健康アライアンス」のこれまでの研究によると、家庭内暴力の加害者の73%が、暴行時に飲酒していたことも判明!
アルコールと家庭内暴力の関係は大きく関連していることから、コロナによるパンデミックが収束しても、「アルコール障害」の問題は山積みになると推測されています。
さいごに
新型コロナウイルスは、感染そのものも問題だが、それに伴い、飲酒による家庭内暴力や経済破綻の報告が多く寄せられています。
パンデミックの終息は、脆弱な立場の人々を適切に支援しなければ、
「コロナから回復した国」
とは言えない、と研究者たちは述べています。
※参考:『英国医学雑誌(BMJ)』
日本でもほぼ、同じ問題が起きています。
「家飲み」は、「オンライン飲み会」など楽しい報告もありますが、アルコール摂取は、程度に控えるようにしたいですね。