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ロックダウン中の運動量が低かったのは男性と子どもだった! 英・研究

緊急事態宣言中、運動量をキープできていましたか?
イギリスではロックダウン中の運動量を、WHOの基準と比較して、統計が出されました。
なんと、男性や子どもたちほど、運動量が少なかったそうです!?
詳細を見てみましょう。

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ロックダウン中の運動量統計の詳細は?

イギリスのアングリアラスキン大学の研究では、WHOの身体活動ガイドラインを基準に、オンライン調査が実施されました。
3月17日に開始し、イギリス人成人911名から回答がありました。

その結果、女性、高齢者、そして世帯収入の高い家庭の人ほど、身体活動量が多く、男性や子どもの運動量が少ないと、ということがわかってきました。

ロックダウン中の全体運動量は意外と高かった!?

調査によると、イギリス人成人の75%が、ロックダウン導入以来、WHOの身体活動推奨事項を満たしていたとのこと!
その内容は、
・中等度の身体活動を1週間合計で150分程度
・激しい身体活動を1週間合計で75分程度
ということです。

この結果は、新型コロナウイルスによるパンデミック以前に行われた調査結果よりも、運動量が増えていた計算になるそうです。
ロックダウン以前の、イギリス人成人の運動量は、WHOの推奨量よりも、58~66%程度だったそうです。

詳細結果を分析すると逆の傾向に?

今回の調査では、ロックダウン以前の現象と、逆の傾向になっていることもわかってきました。
ロックダウン以前は、男性や子どもたちの運動量が多く、女性、高齢者、世帯収入の高い家庭の人ほど運動量が少なかったのです。

この結果をふまえ、研究者たちは、
「ロックダウン中の身体活動の全体的なレベルは、予想よりも高いことがわかりました。
これは、イギリス国民が、自由時間の増加を経験し、こうした時間を運動のために費やした可能性があります。
また、家を離れての運動には、1時間以内という制限があったため、一部の人には、こうした規制が、日々の目標になったのではないか、と推測できます。」

と述べています。

高齢者の運動量UPに効果が?

今までの統計では(イギリス国内)、身体活動量は年齢とともに低下する傾向にありました。
しかし、ロックダウンが実施されたことで、高齢者にも毎日1時間以内の軽い運動をする、といった新たな目標が加わりました。
研究者たちは、ロックダウン解除後も、この運動習慣を維持できるよう、高齢者サポートに力を入れたい、とも述べています。
※参考:『BMJオープン・スポーツ&エクササイズ医学』

さいごに

人間は”あまのじゃく”な一面を持っているので、ロックダウンで「1日1時間しか外出できない」とわかると、引きこもりがちな人でも、外に出たくなるのかもしれませんね。
「いつでも外に出られる」と思うと、また運動をおざなりにしてしまうかもしれません!?
人間が一つの物事を習慣化するのに、平均100日(約3ケ月)かかると言われているので、まずは、3ケ月、この習慣をキープできるといいですね。
イギリスの調査結果ではありますが、日本でもまだ「Stay Home」が推奨されているので、意識して運動時間を確保しておきたいですね。