AnnaBabyTokyo

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過食の頻度が多いと肥満、糖尿病に?

今週のお題「特大ゴールデンウィークSP」

ゴールデンウィークでご馳走三昧だった方も多いのではないでしょうか?
ゴールデンウィークや夏休み、年末年始は、いつもより「食べ過ぎ」すなわち、「過食」となる機会が多いものですが、この過食の頻度が多くなってくると、肥満、Ⅱ型糖尿病のリスクが高まるそうです。
オーストラリアの最新研究を見てみましょう。

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肥満、糖尿病は過食頻度の問題?

「過食」とは食べ過ぎてしまうことを言いますが、以前から、過食時のヒトの体内は血糖値が高くなりやすく、血中のインスリン濃度に不具合が生じるという、研究報告が数多く上がっていました。

オーストラリアのディーキン大学の研究によると、この過食の頻度の多さや、その期間の長さが血糖上昇に関与し、代謝性疾患につながることがわかってきました。
近年の糖質オフブームでは、「低糖度のものなら、お腹いっぱい食べても大丈夫?」という風潮がありましたが、どうやら、お腹いっぱい食べること自体にも問題があるようですね。

ここ30年で肥満とⅡ型糖尿病が世界中で増加

ここ30年間で、肥満とⅡ型糖尿病の患者数は、世界中で増加傾向にあります。
その原因として、加工食品や揚げ物などの高カロリー食品の食べ過ぎといった生活習慣があがっています。
こうした食習慣も、深刻な健康状態の悪化につながっているのですが、もう一つが、「過食」となるそうです。

過食が約1ヶ月続くだけで肥満・糖尿病予備軍に?

研究では、健康でヤセ形の男性を対象に、過食プログラムに参加してもらいました。
対象者は平均22歳で、【A】5日間の過食プログラムに参加した人と、【B】28日間の参加と2つのグループに分けられました。

【A】グループの人たちには、休日などの短期間だけ過食してもらい、【B】グループの人たちには、毎日、過食してもらいました。
過食プログラムの内容は、1日で炭水化物55%、脂質35%、タンパク質15%とし、チョコレート菓子や加糖飲料、ポテトチップスなどのスナック菓子も食べてもらいました。
※これは実験での食事内容で、推奨メニューではありません、くれぐれもマネしないようにしましょう!

その結果、【B】の毎日過食グループは、28日間(約1ヶ月)の過食だけで、体脂肪量、内臓脂肪量、そして食後高血糖などの数値が有意に上昇したそうです!

過食の機会は少なくしよう!

仕事のつきあい、ママ友、パパ友の食事会、お子さんの誕生会などなど、ご馳走三昧を余儀なくされる日もあることでしょう。
しかし、前述の研究の【A】グループの人たちのように、たまに過食になる程度なら、一時的に内臓脂肪が増加するだけで、体重やカラダの総脂肪量の増加などにはつながりません。

研究者たちは、揚げ物も注意が必要ではありますが、特に炭水化物の摂り過ぎが一番危険だと述べています。
※参考:『米国生理学・内分泌学および代謝作用雑誌』2019年4月

さいごに

ゴールデンウィークや、夏休み、年末年始は、時期的に、連日過食となるケースが多いですよね。
それを機に、その後も「お腹いっぱい食べる」習慣が身につき、肥満街道を進む人が多いとも報告されています。
せっかくの会食では楽しく食事を楽しみ、その過食が身につかないよう、翌日から普通食または食事セーブを実行するのが体型維持の基本だといえるでしょう。