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幼少期に受けた栄養指導効果は成人後も続く? フィンランド・研究

お題「#おうち時間

日本には「三つ子の魂百まで」という諺がありますが、どこの国でも、幼少期の習慣は大人になっても影響し続けるようです。栄養指導もしかり!
フィンランドのトゥルク地域で、約20年ほど前に、ある参加者を対象に、幼児期の栄養カウンセリングを行いました。
その後20年ほどの追跡調査の結果、その栄養指導は成人後も人々の食習慣に根付き、心血管系の健康状態を良好に保つ働きがあることがわかったのです。
フィンランドの最新研究報告を見てみましょう。

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幼少期の栄養指導は成人後の健康も良好?

フィンランドのトゥルク大学の研究によると、トゥルク地域に住む7歳の幼児約1,100名とその家族に、介入試験を実施しました。
ランダムに2つのグループに分けられ、1つのグループには【A】「心血管系の健康を増進する栄養プログラム」を、もう1つのグループには、【B】「基本的な健康教育」を実施しました。
この介入は、子どもたちが二十歳になるまで続けられたそうです。

そして参加者が26歳になったときに、追跡調査が行われ、約550名が参加しました。

その結果、【A】のグループは、心臓の健康を維持していることがわかったのです。

調査の詳細結果の内容とは?

調査結果の詳細をみていくと、【A】の栄養カウンセリングを受けた人たちは、心臓の健康を維持しており、具体的には、「血清総コレステロール」「LDL-コレステロール」の値が有意に低かったそうです。
また「インスリン感受性」も【B】グループの人たちよりも良好でした。

心臓ケアは幼児期の食生活が大切

心血管系の病気は、高齢者独特の病と考えられていますが、幼少期に発症するケースも多いので、少しでも小さいうちから、心臓の健康を守る栄養カウンセリングは必要だと、研究者たちは述べています。
幼少期に納得した事柄は、栄養カウンセリングを辞めたあとでも、「基本的な食生活」として根付き、その後も自分たちの健康のプラスになるような食行動をとるようになるそうです。
※参考:『ランセット小児思春期健康』

さいごに

大人になってからの大好物は、たいてい小さい時に覚えた「懐かしの味」だったりしますね。
それがジャンクフードの味ではなく、パパママの手料理の味だったり、家庭菜園(ベランダ菜園)で育てた野菜や果物の味であったら、お子さんの将来は、きっと健康志向になることでしょう。