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家庭での鶏肉調理に注意?食中毒菌を確実に滅菌する調理法~北欧・研究

お題「#おうち時間

今週は雨が多く、だんだんと梅雨の季節が近づいてきましたね。
そんな中、おうちでの食事で気になるのが「食中毒」。
お子さんから高齢の方でも食べやすいお肉といえば「鶏肉」ですが、サルモネラ菌などよく火を通さないと食中毒菌を起こす菌を持っていますね。
ノルウェイの最新研究では、家庭での鶏料理は、食中毒菌を招きやすいようです!?
詳細を見てみましょう。

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鶏料理の火加減は判断しにくい?

家庭で普及している鶏料理の調理法では、鶏が持つ食中毒菌を、安全なレベルにまで滅菌できないことが、ノルウェーの「食品水産養殖研究所」の報告で明らかになってきました。

研究では、ノルウェイの他、イギリス、フランス、ポルトガル、ルーマニアの欧州5ヶ国において、約4,000世帯から鶏肉の調理法が集められました。
さらに75世帯に調理の動画撮影とインタビューもお願いしています。

その結果、多くの家庭では、鶏肉の内部の焼け具合を、表面の焼け具合から判断していることがわかりました。
これは多くの国々の人たちが、家庭での鶏料理で行っているチェック方法ですが、この方法だと、内部にまで火が通らず、滅菌には至らないようです。

鶏肉の色とテクスチャーでは滅菌の指標には不十分?

この多くの家庭が行っている、鶏肉の焼け具合チェックを、研究所の実験室で実際に検証したところ、色とテクスチャーだけでは、鶏が持つ食中毒菌が死滅できたという指標には及びませんでした。
鶏肉内部の色が変化する温度では、食中毒菌が不活性化されるには不十分だったのです。

食品安全上、調理用の温度計を使用して、鶏肉内部の温度を測ることが推奨されていますが、それでもまだ食中毒菌は、表面にも残っているそうです!

鶏肉の食中毒菌を十分に滅菌する調理法は?

この研究にあたった研究者たちは、

鶏肉を安全に調理するには、最も厚い部分の色をテクスチャーを確認する必要があります。その上で、表面全体が十分な温度に達していることも確認する必要があります。

と結論づけています。
※参考:『プロスワン』

さいごに

ヨーロッパでは日本のような、「焼き鶏」文化はなく、鶏の丸焼きや、部位ごとにカットされたチキンステーキが主な食べ方です。
そのため、表面はパリッとキツネ色に仕上がっていても、肉厚部位の内部が”生焼け”になっていることが多いのでしょう。
鶏肉はレアでも食べれる食肉ではありますが、サルモネラ菌での食中毒が多い原因食材であることも事実。
今は、100円ショップでも、調理用の串形の調理温度計が購入できるので、チキンステーキや唐揚げの際は、ぜひ鶏の内部の温度も測ってみてください。
80度以上が目安です。