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子どもを野菜好きにさせるには?五感がカギ

「野菜好きの子どもに育てたい!」というのは、全世界のママたちが願っていることかもしれませんね。 しかし、成長期である子どもは、生理的に即エネルギーとして活用できる食べ物を好む傾向があるので、なるべく小さいうちから、五感を使った食育を行うことがカギとなるようです。

五感を使った食育とは?

フィンランド大学の研究で、『サペレ・メソッド』という五感を使った子どもの食育を行ったところ、好き嫌いの多い子どもが、その後、多種類の野菜や果物を選ぶようになったという研究報告が発表されました。

『サペレ・メソッド』は、子どもが何か新しいことを学ぶ際、五感すべてを頼りにしていることをヒントに開発されたメソッドです。 この食育での子どもの五感とは、「見る」「匂いをかぐ」「味わう」「触れる」「聴く」を活用したものです。

このメソッドに従って、食べ物を囲んだ子どもたちに、様々な役割を与え、感覚的な経験を共有するように指導しました。 こうした五感を使った食育は、毎日、友だちと何かを食べて、グループ行動を行って、行事に参加する、という幼稚園や保育園の日常生活にとても適しているそうです。

研究では、このメソッドを取り入れた子どもたちと、そうでない子どもとたちの食行動とを比較して観察しました。 テストではビュッフェ形式の軽食を提供し、それぞれのグループの子どもたちが、何を選ぶかを写真に撮って分析しました。

五感を使った食育は子どもを野菜好きに?

その結果、『サペレ・メソッド』の食育を受けた子どもたちは、野菜や果物を意欲的に選択していることがわかり、食育に五感が大切ということ示唆していました。

また、同時に、母親の学歴と、子どもの野菜嫌いの分析も同時に行われていましたが、母親が低学歴の子どもほど、野菜嫌いの確率が高いことがわかりました。

しかし、『サペレ・メソッド』を取り入れた後、有意に野菜&果物嫌いを克服できたようです。※参考:『公衆衛生栄養』

ママの食育の知識が、お子さんの好き嫌いにダイレクトに反映してしまうという、リアルな研究結果ではありますが、お子さんの五感を鍛えるために、何か食事の時に役割を与えると、野菜好きに転身してくれそうですね。

さいごに

幼稚園や保育園で、こうしたメソッドが取り入れられるといいですが、難しい場合も多いでしょう。

ご家庭では、お子さんが、自分でお皿に野菜を並べたり、大皿から自分のお皿に料理を取り分けたり、お料理を運ぶお手伝いをしてもらったりすると、達成感も沸き、野菜&果物を食べる意欲にもつながるでしょう。

家庭菜園(ベランダ菜園)で一緒にミニトマトやきゅうりなどを育てるのもいいですね。