AnnaBabyTokyo

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ビタミンDが欠乏すると筋肉機能が低下する? オーストラリア・研究

「筋力」は、お子さんの成長や、高齢者の体力維持、そしてパパママの健康の支えにも重要ですね。
高齢者は、加齢に伴って筋力が低下していきますが、若年層でもビタミンDが不足すると筋力が低下していくようです。
オーストラリアの最新研究の詳細を見てみましょう。

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ビタミンDが欠乏すると筋肉機能が低下?

オーストラリアのガーヴァン医学研究所の発表によると、ビタミンDが欠乏すると筋肉のエネルギー産生が低下し、筋肉機能の損なうことがわかってきました。
研究では、若いオスのマウスを用いて、骨格筋のミトコンドリアを観察し、ビタミンD欠乏の実態を調査しました。

ビタミンD欠乏が3ヶ月続くと……

実験に用いられたオスのマウスは、ビタミンDが欠乏しているエサを3ヶ月に渡って与えられました。
その結果、通常のエサで過ごしたマウスと比較して、骨格筋のミトコンドリア機能が最大で37%も低下することがわかったのです。
単にミトコンドリア数が減少したり、筋肉量が減少したりしたわけではないとのこと。

高齢者のビタミンDは必要不可欠!

この実験は、若いオスのマウスでした。
若いマウスでもビタミンDが欠乏すると3ヶ月で筋力が低下してしまうので、ただでさえ、加齢で筋力が落ちやすい高齢者では、ビタミンD摂取は必要不可欠! ということになります。
高齢者がビタミンDの補給に気を配ると、サルコペニアなど筋肉関連の疾患予防にもつながるようです。
※参考:『内分泌学雑誌』

さいごに

ビタミンDはサーモンやキノコ類に多く含まれます。
また、日光浴をすることで、皮膚から合成することもできます。
紫外線は気になりますが、1日10分ほど日光にあたるとビタミンD合成ができるので、食事から得にくい人は、ウォーキングなどで、日光を浴びる時間を作ってみましょう。
それだけで、筋力維持につながることでしょう。