私たちの食生活が健康食になるか、不健康食に偏るかは、友人や会社の同僚、家族など、ソーシャルネットワークに影響されるようです。
アメリカの最新調査結果の詳細を見てみましょう。
食品選択は社会的影響に左右される?
アメリカのマサチューセッツ総合病院などの共同研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
この研究は、マサチューセッツ総合病院にある7つのカフェテリアで2年間にわたり、さまざまな年齢層や社会経済的地位の従業員約6,000名が対象となりました。
食品選択に及ぼす、累積的社会的影響が調査されました。
調査の結果わかってきた傾向とは?
この病院のカフェテリアを利用する従業員はIDカードを使用して、支払いをします。
その支払いデータより、対象者が、どんな食品を選択していたかの統計を取りました。
その結果、二人以上で利用している個々人は、似たような食品を選択している事実が判明!
研究チームは、約300回、一緒に利用している個々人においては、極めて類似した食品を選ぶ確率が高いことも突き止めました。
同じ食べ物の好みを持つ人が一緒に利用するのか?
研究チームは、一緒に利用する人たちをさらに分析。
食べ物の好みが一緒だから、いつも一緒に食事を摂るのか?
または、いつも一緒に食事を摂るから、食べ物の好みが類似してくるのか?
これらを焦点に詳しく調査してみたのです。
仲間からの圧力がカギか?
社会的につながっている人たちが、なぜ同じような食べ物を選ぶのか?
1つの仮説として、仲間からの圧力があるそうです。
暗黙的に、または明示的に、不健康な食品を選択する許可をお互いに与えてしまっていたり、逆に健康的な選択をするよう圧力をかけていたりすることが、多々あるようです。
健康的な食生活に戻すには自分が人に圧力を?
もし、あなたの食生活が不健康なものが多いとしたら……!?
家族や同僚と同じように食べ物の選択をしていないか、検討してみましょう。
健康的な食事に切り替えたい時は、あなたが同僚や家族に圧力をかける立場になると、周りの人も、それに影響されて、健康食を好むようになるかもしれません!?
人の行動心理は、食生活にも影響があるので、注意したいですね。
※参考:『ネイチャー人間行動』