AnnaBabyTokyo

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彩のキレイな食品には危険がある!? アメリカ・研究

同じ食材でも、見た目がキレイな方が、健康的なイメージがありますよね。
人は、見た目がキレイな食品を「栄養価が高い」と感じる傾向もあるようです!
しかし、彩のキレイな食品には、思わぬ健康被害があるとか……!?
アメリカの最新研究を見てみましょう。

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見た目のキレイな食品は健康的???

アメリカの南カリフォルニア大学の研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
研究では、4,300人を対象に、食品の見た目に関する実験を開始!
実験内容は、古典的な美学の原則「対照性」「順序」「体型的パターン」が調査されました。
人間は、この3つにより、食品をより健康的かどうかを判断するのとか……?

ネットによる対象者が選ぶ「キレイな食品」とは?

最初の調査で、約800名の対象者が、見た目のキレイな食べ物と醜い食べ物のサンプルを選びました。
特に多かった「キレイな食べ物」は、アイスクリーム、ラザニア、オムレツ、サンドイッチの画像でした。

「キレイな食べ物」=「健康的」と勘違い

次の調査では、参加者に、食品の栄養価が高く、健康的であるかどうかを判断してもらいました。
そうすると、男女共に、圧倒的に「キレイな食べ物」を「健康的な食べ物」だと判断していることがわかりました。

同じ食品でも見た目が悪いと「栄養価が低い」と評価

別の実験では、400名の参加者がアボカドトーストの写真を評価しました。
1枚の写真は、アボカドが美しくスライスされた「アボカドトースト」。
もう1枚は、パンにアボカドペーストを塗っただけの写真でした。
後者は、パンに分厚い緑の塊が乗っているように映り、見た目が美しくありませんでした。
その結果、ほとんどの参加者が、最初の美しい「アボカドトースト」を、健康、自然、美味しそう、ヘルシー(栄養価が高そう、低カロリー)、加工度が低い、などと評価していました。

でも、実際は、後者の写真の方が、アボカドを切り刻んでない分、酸化が少なく、栄養価が高く、加工度も低く、ヘルシーでした。

同様の結果は、他の食品でも見られ、カップケーキ、バナナ、アーモンド入りパン、まりならソースのパスタ、などが含まれていました。

消費者心理はどの世代も同様か?

研究チームが、数年前に行った、学生を対象としたテストでも、同様の現象が見られていました。
今回は、前回の調査結果も踏まえて、検証されました。
しかし、対象者の性別や年代が変わっていても、人はやはり食べ物を見た目で判断することがわかったのです。

ちなみに、前回の実験では、キレイな形の果実と、やや奇妙な形に育った果物を見せ、どちらが栄養価が高く、買いたいか? と質問していました。
当時の学生の56%が、キレイな果実を選んだということです。

食品の購買意欲は見た目が大切?

この調査結果により、研究者たちは、

生活者は、『古典的な美的原則』に基づいて、キレイに見える食べ物は、その食品の栄養価がより高く、脂肪が少なく、低カロリーだと、良いように勘違いする傾向があります。
その偏見が、生活者の食品選択の間違いや、不健康食品に傾倒していることがわかった。

と述べています。
※参考:『マーケティング雑誌』

さいごに

これは、マーケティングデータとしては、多くのヒントが示されていますね。
見た目をキレイにすると、ジャンクフードでも、健康的でヘルシーに見えてしまうということです。
食品メーカーは、こうした消費者心理を操って、魅力的なCMやポスター、パンフレットを制作しているのかもしれません!?
生活者一人ひとりが、見た目に惑わされず、賢く食品を選びたいものですね。