AnnaBabyTokyo

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子供の攻撃性ビタミンD不足?

思春期に入ると、ニュース沙汰になるような攻撃性の事件を起こす子どもが出てきますよね。
アメリカではこうした思春期の子供の攻撃性を調べるため、血液検査を開始。
そうすると、小学生時代に、ビタミンDが不足して育っているケースが多いことがわかってきました。
詳細を見てみましょう。

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ビタミンDが不足した子供は攻撃的に?

アメリカのミシガン大学の研究で、思春期の子供で、攻撃性があったり、規則を守らない問題児、そして不安感や抑うつ症状を持ちやすい傾向がある場合、幼少のころにビタミンD欠乏状態であるケースが非常に高い、ということがわかってきました。

研究チームは、コロンビアに住む5~12歳の子供を対象に、血中のビタミンD濃度の検査を行いました。

その結果、ビタミンD濃度が低かった子供は、その後の追跡調査で、ビタミンD濃度が高かった子供よりも、6年後に、問題行動をとるケースが非常に高かったのです。

ビタミンD不足は遺伝ではない?

研究者によると、小学生時代にビタミンD不足であった子供は、思春期に入ると、問題行動を起こすケースが非常に高いのは、血中のビタミンD輸送タンパク質のレベルが低いことがあげられる、と述べています。

ビタミンD欠乏は、攻撃的な行動や不安・抑うつ症状など、人間の行動や精神に影響を与えてしまいます。

また、この傾向は、遺伝性、親や兄弟の体質、育った環境に関係なく、その子供自身が、小学生時代にビタミンD欠乏であった場合にみられる、ということです。

ビタミンD不足は精神疾患を招く

以前から、なんらかの精神疾患を患う人たちの共通事項として、血中のビタミンD濃度が低いことがわかっていました。
しかし、問題行動を起こしやすい思春期の子供たちを対象とした調査は、ほとんど行われていませんでした。

思春期の犯罪は、アメリカだけではなく、どこの国でも起きていますよね。
そのため、研究者たちは、ビタミンD欠乏は、公衆衛生の問題として、そして青少年犯罪や自殺者、精神障害をなくすためにも、対策が必要だと述べています。
※参考:『栄養学雑誌』2019年9月

さいごに

ビタミンDはキノコ類や魚介類から摂取できるビタミンですが、日光を浴びることで、皮膚から合成されます。
日本では、日照時間の短い地域で、自殺者が多いというデータもありますが、これもビタミンD欠乏で精神が病んでしまったのかもしれませんね。

また、「キレる子が多くなった」とも言われていますが、子供のころに、外で遊ばず、屋内でゲームや勉強ばかりでも、子供のビタミンD欠乏を招くことになります。

小さなお子様がいらっしゃる家庭では、外での遊びや、食事面では魚介類やきのこ類が不足しないよう、パパママが見守ってあげたいですね。