AnnaBabyTokyo

仕事・子育て・健康・栄養~働く女性を応援する情報ブログ

加工食品で育つと将来の思い出記憶が薄い?伊・研究

私たちは日々の思い出などを「記憶」として脳に残していきますが、「意味記憶」と「エピソード記憶」と物事によって記憶の仕方が違います。
子どもたちのいい思い出作りには、この2つの記憶力が大切で、食生活が深く関与していることがわかってきました。

f:id:annababytokyo:20180818232538j:plain

エピソード記憶と意味記憶

エピソード記憶は、主にイベントと紐づけられて記憶されることで、入学式や、卒業式、家族旅行、お誕生日などの思い出を記憶していることです。

一方の意味記憶とは、掛け算の九九など勉強に関する記憶や、約束した場所や時間の記憶、仕事などの手順などを記憶することを言います。

幼少期から青春期までの記憶力は、個人差はあるものの、どちらの記憶も抜群ですが、高齢になるに従い、まず意味記憶が希薄になり、そして認知症や病気などが進むと、エピソード記憶も薄れてしまうのです。

高齢でも健康寿命が長い人の特徴は?

60代から早期の認知症になる人もいますが、100歳を超えても、寝たきりになることなく、しっかりと自立した生活を送っている高齢者の方もいらっしゃいますね。
この差が何なのか? イタリアの先端研究国際大学が調査しました。

研究によると、100歳を超えても自立した生活を送っている人は、ご自分の子どもの頃の様子をとても正確に記憶しているという特徴があることがわかってきました。

そのカギは食生活にあるようです。
現代の56~74歳の世代と、75歳以上の後期高齢者に食品の名前を思い出してもらうテストを行ったところ、現代の後期高齢者の世代は食べ物の素材の名前をよく覚えていました。
すなわち、トマトやナス、麦、魚の名前などの自然食の名前です。

自然食の名前をよく覚えていた人ほど、子どもの頃の記憶、エピソード記憶が鮮明だとういうことです。

加工食品で育つと認知症リスクが高く、思い出も薄い?

一方の56~74歳の世代は、ピザやパスタ、ハンバーガーなど加工食品の名前の記憶が多かったそうです。

これはそのまま、その人たちが送っていた食生活に当てはまり、早期認知症になるリスクも高いことを表すようです。

認知症のリスクが高まると、子どもの頃の楽しい思い出も、薄くなってしまいます。

f:id:annababytokyo:20180818232611j:plain

子どものころから自然食を

この研究で対象になった方々の年代別でみると、後期高齢者の世代は、まだファストフードや大手食品メーカーによるインスタント食品もまだ普及していなかったため、子どもの頃の食事は、自炊が基本で、食材そのものから調理していた時代です。

前者の世代は、ファストフードが登場し、インスタント食品もそろった便利な時代に突入していました。

時代の良し悪しもあるかもしれませんが、生活者が賢く食品の選択をすれば、子ども時代の記憶が、やがて高齢者となった時に、残りやすくなるかもしれませんね。

さいごに

夏休みはピザパーティーよりも、素材がそのまま楽しめるお寿司パーティーや、バーベキューの方が好ましいと考えられますね。

自炊ができなくても、野菜などの食材がそのまま活かされたお持ち帰りデリやお惣菜もあるので、家族みんなの思い出がいいものとなるよう、食生活を見直してみましょう。