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過剰に砂糖を摂取する子供に学習障害の可能性が?オーストラリア・研究

ジュースやお菓子、インスタント食品など、砂糖を含む食品を、子供の頃から過剰に摂取していると?
先人期の肥満を始め、活動力の低下、学習障害や認知障害になるリスクが高くなるそうです!?
オーストラリアの最新研究の詳細を見てみましょう。

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過剰に砂糖摂取している子供は学習障害に?

オーストラリアのクイーンズランド工科大学の研究により、冒頭のような事実がわかってきました。
まだ、動物実験の段階ではありますが、ヒトでも起こりうる可能性が高い現象のようです。
世界的に肥満人工が増え、過体重が原因とされる様々な疾患も急増していますね。
そんな中、今回の研究では、マウスを使った実験で、砂糖摂取量を抑えることが、どれだけ体重増加や健康問題のリスク低下に繋がるかを、証明することができたようです。

世界的に砂糖の摂取過多傾向!

研究チームは、オーストラリアを含めた世界60ヶ国の青少年と成人のデータも解析しました。
WHOが推奨する砂糖の摂取量は、1日25gまでです。
しかし、実際には、ほとんどの国の青少年も成人も、その4倍の100gを1日で摂取している、という事実がわかったのです。

砂糖の摂取過多で体重増加と神経系に異常が?

この研究では、長期的な砂糖摂取は、体重増加を大幅に促進させる事実を証明できました。
砂糖摂取は、12週間(約3ヶ月)という期間でも、体重を大幅に増やしてしまいます。
また、神経系の異常が起こり、過剰な刺激を誘発する事実もわかってきました。
すなわち砂糖の摂取過多は、攻撃性やイライラ、頭痛なども引き起こすということです。
また、神経系に障害が起こるので、エピソード記憶や空間記憶の両方を変化させてしまいます。
そのため、注意欠陥多動障害や学習障害なども引き起こす可能性が高くなります。

西洋型食生活の若者は神経障害が多い?

精神疾患の研究では、以前から西洋型食生活で砂糖の摂取が多い若年層の間に、多動性障害および、神経認知障害を発症するリスクが高いと言われていました。
今回の研究は、以前の研究の裏付けにもなるような結果となったのです。

「砂糖中毒」は薬物乱用と同様のシグナルが?

この研究の研究者たちによると、「砂糖中毒」の概念として、砂糖の乱用物質の分類は、まだ議論が続いているとのこと。
しかし、砂糖の消費と薬物乱用に関与する脳回路と分子シグナル伝達経路の重複の証拠が、ここ数年で増えつつあるそうです。
「シュガーハイ」という言葉があるように、砂糖の摂取は依存したり、繰り返し食べたいという衝動にかられ、薬物乱用と同様の被害も指摘されています。

快楽主義の食事で人生が破壊する可能性も?

現在の人類は、エネルギーバランスを調整するためだけではなく、喜びと快適さのためにも砂糖を使用した食べ物を摂取しています。
美味しい食べ物に対する、この「快楽主義的な欲求」は、報酬主導によるものだと考えられます。
飽食による「食べ過ぎ」は、私たちの制御能力に影響を与えています。
さらに食べ過ぎると、制御能力を無効にする可能性もあるのです。

と、研究者たちは述べています。

子供の頃からの慢性的な砂糖の過剰摂取は控えるべき

ヒトでの臨床試験では、まだ子供の頃からの慢性的な砂糖の過剰摂取が、薬物依存と同様に、成人期の神経系、感情、認知機能に悪影響を及ぼすかどうか、正確な研究発表は公表されていません。
そこで、マウスを使った実験で、確認したところ、予想した通り、砂糖の過剰摂取をしていた仔マウスは、成人期に入ると、様々な異常を発症しました。
例えば、砂糖の長期摂取で、大幅の体重増加につながり、持続的な多動性と学習障害を引き起こす例が、多く見られたのです。

しかし、興味深いことに、1日の砂糖摂取量を、1/4に減らすことで、体重が減少し、多動性障害や認知障害も改善されていくことがわかったのです。
この結果より、ヒトも、子供の頃からの砂糖の過剰摂取は控えるべきだと言えそうですね。
※参考:『神経科学の最前線』

さいごに

砂糖の摂取を、1/4に減らすだけで、認知機能が高まり、学習能力が高まり、不審な多動性も治まるとは、驚きですね。
お子さんの様子がおかしい? と思ったら、心療内科へ言って薬漬けにされる前に、日頃のお菓子やジュース、料理などから、砂糖の摂取を減らしてみましょう。