介護の参考に!高齢者の歩行パターンで認知症がわかる?カナダ・研究
お子さんにとって、おじいちゃん・おばあちゃんの存在は大きいですよね。
優しいし、何でも買ってくれる……!などなど。
しかし、高齢期に差し掛かり、生活習慣病や認知症など、身体の問題を抱えていることも多いことでしょう。
もし、認知症になってしまったら、可愛いお孫さんの存在も忘れてしまうかもしれません。
カナダの最新研究によると、高齢者の歩き方の特徴で、認知症リスクがわかることが判明しました。
予防や改善に役立つかもしれません!?
高齢者の歩行パターンで認知症がわかる?
カナダの『ローソン健康研究所』などの共同研究によると、高齢者の歩行パターンから、様々なタイプの認知症が判断できることがわかってきました。
研究班は、パーキンソン病、軽度認知障害、アルツハイマー病、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症といった、高齢者の代表的な認知機能障害や疾患を持つ人たちと、健康な高齢者の歩行パターンを検討しました。
4つの歩行領域から解明?
分析によると、歩行領域には4つのパターンがあると言います。
- 歩行リズム
- 歩行ペース
- 歩行の変動性
- 歩行姿勢の制御
この4つを分析したところ、3番の歩行の変動性のみが低い人は、認知機能を関連していることがわかったのです。
3番が低い人たちの70%が、前述した認知症やアルツハイマー病のいずれかに罹患していたこともわかりました。
歩行の変動性とは?
「歩行の変動性」とは、歩行時に発生する歩幅の距離とタイミングの変動のことを意味します。
歩幅が極端に狭く、本人は一生懸命歩いているつもりでも、一般よりもかなり歩行速度が遅い人。
歩いている時にフラフラしている人。
などです。
歩行の変動性は脳の認知機能が衰え始めているから?
研究者によると、
歩行の変動性が、認知障害と運動制御の両方に関連する脳の領域が収縮しはじめているサインです。
脳の領域で発生するプロセスの重要な炎症マーカーである、強力な証拠にもなります。
と述べています。
※参考:『アルツハイマーと認知症』
さいごに
この研究では、認知症予備軍の見極め方の研究発表でしたが、どのようにすれば改善できるのか、今後の研究にも期待したいですよね。
別の研究では、高齢者で甘い物を好む人は、砂糖によって脳の領域が侵され、認知機能が侵されるという報告が多数上がっています。
歩幅が狭く、歩行速度が遅い高齢者は、もしかしてスイーツ好き(和菓子を含む)ではありませんか?
予防策として、甘い物を控えるよう、諭してあげましょう。