妊婦さんの質の低い食事が小児肥満に? アイルランド・研究
妊娠中に、体内で慢性炎症を起こしやすい食品を食べているママから生まれた子どもは、小児肥満や過剰な体脂肪リスクが高まる可能性が高いそうです!?
アイルランドの最新研究を見てみましょう。
ヨーロッパ7ヶ国の母子データを解析
アイルランドのユニバーシティ・カレッジ・ダブリンの研究報告により、冒頭のようなことがわかってきました。
研究では、アイルランド、フランス、イギリス、オランダ、ポーランドの7つの出生研究から収集されたデータが分析されました。
対象となったのは、約16,000組の母子ペアで、ママの平均年齢は30.2歳、BMIの平均値は23.4でした。
子どもの小児肥満は妊娠中のママの食生活が悪いから?
データを解析した結果、妊娠初期に、炎症を促進する可能性がある食品をよく食べていた母親の子どもは、小児期後期(平均年齢10.6歳)に肥満であるリスクが高かったということです。
逆に、妊娠後期に炎症を促進する可能性がある食品を食べていたママの子どもは、小児期前期(平均年齢2.8歳)に肥満であるリスクは低かったとのこと。
妊娠にまだ、気付きにくい妊娠初期の食生活が影響されるようですね。
妊娠前期において栄養バランスよい食事を摂ることが大切
また、妊娠の全期間において母親が高血圧を抑える食事療法「DASH食」などを利用していると、野菜などを多く摂取することになるので、お子さんの小児期後期における肥満リスクは、かなり低いこともわかりました。
妊娠中はジャンクフードやインスタント食品は避けるべし!
この結果をふまえ、全妊娠期間中において、炎症を促進する可能性が高い食品を食べていた母親から生まれた子どもは、小児期後期の男児は徐脂肪量の指標が低く、女児は脂肪量の指標が高いことがわかりました。
※参考:『BMC医学』
「炎症を促進する可能性が高い食品」とは、ジャンクフードやインスタント食品、スナック菓子、その他菓子類と言った食品です。
いわゆる「質の低い食事」のことです。
さいごに
妊娠中は、カフェインやお酒、たばこを控える女性は多いですが、ジャンクフードやスイーツ類も危険ということがわかりましたね。