妊婦さんの栄養バランスが悪いと子どもの肥満リスク大に?日本・研究
妊娠中のママが、栄養バランスの悪い食事を摂っていると、産まれてきたお子さんが肥満になりやすいようです!?
広島大学の最新研究を見てみましょう。
妊娠中のママの栄養は子どもに影響?
広島大学の研究によると、妊娠中のママの栄養バランス、特に脂肪酸バランスの悪い食事を食べていると、お子さんの脳に異常が起こり、高カロリー食をより好むようになり、肥満になりやすいそうです。
研究では、妊娠マウスがオメガ6脂肪酸の摂取が多く、オメガ3脂肪酸の摂取が少ないと、産まれてくる仔マウスが、砂糖や油をより好んで食べるようになり、結果として体重が増えやすくなることを明らかにしました。
妊娠中の高脂肪食は子どもの脳細胞にも異常が?
また、様々な依存症に関連する「ドーパミン神経細胞」という細胞が子どもの脳で過剰に作られていることもわかってきました。
この細胞が増えたために、子どもがより砂糖や油を求めるようになった、と考察できるようです。
肥満人口の背景は妊婦さんの食事かも?
世界中で肥満人口が増えているのには、原因があるはずです。
その原因を突き止めようと、世界各地の研究者たちが様々な実験をや調査をおこなっています。
この結果をふまえ、研究者たちは、妊娠中の栄養管理により、お子さんの将来の肥満を予防する取り組みが行えるのではないか、成果の応用が期待できるのではないか?
と結論づけています。
※参考:『コミュニケーション生物学』
さいごに
もちろん、小児肥満の原因のすべてが、ママの妊娠期というわけではありませんが、原因の1つとしてあがってきているので、気を付けたいですね。