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子育ての参加でパパのうつ病が改善に向かう? アメリカ・研究

父親が育児に参加するようになると、父親自身の抑うつ症状の低下につながるようです!?
アメリカの最新・精神医学研究の詳細を見てみましょう。

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パパが育児にするとメンタルヘルスの向上に?

アメリカのカリフォルニア州立大学やサウスカロライナ大学などの共同研究によると、父親が育児に参加することは、子どもが産まれて最初の1年間の父親自身の抑うつ症状リスクの低下につながることがわかってきました。

3つの項目を調査

この研究は、アメリカの5地点に住む約900人の低所得者層に属する、多種多様な民族・人種の父親を対象に、インタビュー調査したものです。
研究班は、子どもの誕生から1ヶ月後、参加者の社会的特性と、子育てに関する指標として調査を開始しました。
主に、

・父親が子どもと過ごす時間
・子育てにおける自己効力感
・乳児に対する物質的支援

の3項目が調査されています。
この項目に対し、子どもの出生後、1ヶ月、半年、一年後の父親の精神状態を割り出しました。

子どもと過ごす時間がパパの癒しに

調査の結果、前述の3項目すべての条件は、子どもと過ごす時間が長くなり、パパ自身の自己効力感が向上し、物質的支援を提供する能力を持つことで、1年後の抑うつ症状の低下と関連が見られたとのこと。

子どもと接することでパパの視野が広がる?

この結果を総合すると、乳幼児と深くかかわりを持った父親は、親としての力があると感じ、その役割に満足し、これが抑うつ症状の発症低下につながっていることが判明。

この研究は、低所得者層をターゲットにした調査でしたが、父親が子供の生活や家族全体の機能において、自分の果たす重要な役割について、ますます認識するキッカケとなり、家族を持つ喜びや責任において、大切なことだ、と研究者たちは述べています。

父親の子育ての参加で未来の世代形成に貢献する?

低所得者層が、未来の世代形成を築くにも、働く意欲のキッカケが大切です。
それには父親の経済力も必要となってきます。
子育ては母親がするもの、という風潮がまだまだ続く昨今ですが、父親が子育てに参加することで、家族の在り方、自分の責任といった自己効力感が芽生え、食事面でも健康的なものを選ぶようになり、結果的に身体も経済も健康になっていくようです。
※参考:『精神医学の最前線』

さいごに

経済力を得るには、働く意欲が大切です。
その働く意義を与えてくれるのが、子育てへの参加だったのですね。
日本でも、共働き世代が増え、パパが家事や子育てに参加するようになりました。
しかし、まだまだママに押し付けている世帯も多いのではないでしょうか?
ご自身の癒しのためにも、うつ予防のためにも、パパはお子さんと接する機会を増やしてみましょう。