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妊娠前に肥満だと子どもに有害?

妊活中のママに警鐘!
妊娠前の低体重および肥満はその後、妊娠すると赤ちゃんの健康被害に影響するようです。
オランダの最新医学研究の詳細を見てみましょう。

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妊娠前の肥満は子どもの健康被害に?

妊娠中は、赤ちゃんが健やかに育つので、赤ちゃんの体重と共に、ママの体重も増加していきますよね。
そこで赤ちゃんにも栄養を! と言って食べ過ぎてしまうと、お腹の赤ちゃんに有害物質が伝わって、生後、お子さんの健康被害に関与することは多くの研究発表にあがっていました。

しかし、オランダのエラスムス医療センターなどの共同研究で、妊娠前のママの体重も、生後の赤ちゃんの健康被害に影響することがわかってきました。
これは肥満はもちろん、低体重でも影響があるようです。

妊娠前の体重は、どのように関与?

研究では、妊娠中の体重増加をもとに、赤ちゃんへの有害度の関連を検討しました。
有害の定義は、子癇前症(しかんぜんしょう)、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、帝王切開、早産、低体重児、巨大児などの問題が1つ以上あることとされました。

そして約19万6千人の妊娠前の女性を対象に、以下のように分類されました。

  • ヤセ形 約7,800名(対象者の約4%)
  • 普通体型 約133,000名(対象者の約68%)
  • 過体重 約39,000名(対象者の約20%)
  • 肥満グレード1 約12,000名(対象者の約6%)
  • 肥満グレード2 約3,200名(対象者の約1.5%)
  • 肥満グレード3 約1,000名(対象者の約0.5%)

その後、妊娠して、子どもを産んだ後、前述の「有害」の定義に該当した女性は全体の約37%。
区分別にみると、ヤセ形の女性では約34%、そして肥満グレード3では約61%になったということです。

妊娠中の体重はどのように影響?

妊娠中の体重増加は、前述の分類より、以下のような平均値が出ています。

  • ヤセ形 14.0 kgから16.0 kg未満
  • 普通体型 10.0 kgから18.0 kg未満
  • 過体重 2.0 kgから16.0 kg未満
  • 肥満グレード1 2.0 kgから6.0 kg未満
  • 肥満グレード2 0 kgから4.0 kg未満の
  • 肥満グレード3 0 kgから6.0 kg未満

しかし、妊娠中の体重増加によって「有害」に至るケースは、低~中程度で、やはり、妊娠前の体重が生後の赤ちゃんの健康度や、女性自身の健康と深く関わっているようです。
研究者たちは、妊娠前や妊娠中の食事カウンセリングは非常に重要で、妊婦さん及びお腹の中の赤ちゃんの健康改善に役立つ可能性が高い、と述べています。
※参考:『米国医学会誌(JAMA)』2019年5月

さいごに

この研究結果によると、妊活中の時期の体重管理が最も重要といえそうですよね。
ご自身の健康はもちろん、おこさんの将来のためにも、妊活中の極端なダイエットや暴飲暴食はNG、そして毎日食べるものを吟味して過ごす時期だと心得、栄養管理に励みましょう!