AnnaBabyTokyo

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お腹いっぱい!ピザを食べると身体はどうなる? イギリス・研究

自分では「もうお腹がいっぱい」と感じているのに、残すともったいない、あともう少し食べたい!などと理由付けして、さらに食べ続けるとどうなるでしょうか?
誰しも「お腹がいっぱいで動けない」ほど食べてしまった経験はあることでしょう。
そこで、ピザをお腹いっぱい食べた場合、ヒトはどうなるかが検証されました。
イギリスの最新研究の詳細を見てみましょう。

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たった一度の暴飲暴食でヒトの身体はどうなる?

イギリスのバース大学の研究により、満足感を感じる以上のピザを食べた場合、ヒトの身体はどう変化するかが検討されました。

研究では対象者にいつもより倍量の食事(ピザ)を摂取してもらい、その経過を観察しました。

その結果、即自的な影響としては、一度きりの暴飲暴食では、身体の代謝に影響は出なかったそうです。
倍量のカロリーを摂取しているので、一時的な体重増加はありますが、上がった数値もありますが、代謝経路の機能は問題なかったようです。

たまの暴飲暴食は身体が処理できる?

研究者たちは、たまに暴飲暴食をすることがあっても、日常の健康度に影響はない、としていますが、これを連日繰り返すことについては警鐘を鳴らしています。

ほとんどの肥満・Ⅱ型糖尿病、循環器疾患のリスクは、連日の「食べ過ぎ」です。
人間の身体はたまに、暴飲暴食をしても、人体が突然の過剰なエネルギー摂取に柔軟に対応して処理する能力を持っています。
だいたい、健康な人の場合は、いつもの2倍量の食事までは、処理できるのだそうです。

それが、連日続くと、いつしか倍量が「普通量」となり、生活習慣病へとつながっていくのです。

一度の暴飲暴食で身体はどう変化するのか?

とはいえ、暴飲暴食を一度でもすると、身体は全く変わらないのでしょうか?
どんな反応が出たかの詳細は、以下の通り!

  • 食後の血糖値は通常の食事後より、ほんの少し高い。
  • 血糖値を左右するホルモン「血中インスリン濃度」はいつもより50%高くなっていた。
  • 2倍量の脂質を摂っていたにも関わらず、体内の脂質量は若干の上昇傾向に留まった。
  • 胃からインスリン分泌を促進するホルモン「グルット1」は増えていた。
  • 満腹感を感じさせるホルモン「ペプチドYY」の分泌量は大きく変動した。

とのことです。

一度の暴飲暴食で気分はどう変わる?

研究では、対象者がピザをいつもの倍量、食べた後の、4時間後の気分についても調査を行いました。
そうすると!?

  • 眠気・無気力を感じていた
  • 甘い物を含み、どんな食べ物にも欲求を感じなくなった
  • 脳内の報酬系の神経に異常はなかった
  • そのため「甘い物は別腹」説は成り立たないようだ。

といった結果になりました。

この調査は男性を対象に行われたので、普通体重で健康な女性や高齢者が同じ結果になるかは、まだ研究途上ということです。
※参考:『英国栄養学雑誌』

さいごに

夏休みやお盆で、家族が集まり、いつもよりご馳走を食べる機会があるかもしれません。
しかし、一日限りならいいですが、連日繰り返されるようになると、少しずつ上昇している健康指数が、毎日上がり続け、肥満や糖尿病につながっていくかもしれません。
太る原因は、夏休みやお正月などの「食べ過ぎ」がキッカケとなっている場合が多いので、暴飲暴食が連続しないよう、気を付けたいですね。
今年の夏は、「コロナ太り」に代表されるように、毎日の「食べ過ぎ」にも注意しなければいけません!?