運動をするとリンパの流れが良くなり、脳にも良い影響を与えると言います。
それを裏付けるように、ドイツの最新研究で、「歩くのが早い若年層は、頭が良い」ということがわかってきました。
詳細を見てみましょう。
走るのが早い人は頭が良い?
ドイツのミュウンスター大学病院などの共同研究グループは、子どもや青年、若年成人を対象に、脳機能とフィットネスの関連を調査し、冒頭のように、「歩くのが早い若年層は、頭が良い」と発表しました。
これまでの研究でも、「運動は脳に良い」という報告は、多数あがっていました。
しかし、大部分の研究では、体重や血糖値、学歴、年齢などが十分に調整できていませんでした。
そこで、研究チームは若年層、約1,200人のMRI脳スキャンデータを解析したのです。
詳細検査内容によると……!?
研究チームは若年層を中心に、30歳までの脳をスキャンし、統計を取りました。
MRIで脳をスキャンするタイミングは、2分間の歩行検査の後でした。
対象者は、可能な限り早く歩いてもらい、その後、脳の認知機能検査を受けてもらい、記憶力、鋭敏性、判断力、推理力などが測定されました。
その結果、2分間歩行のパフォーマンスが良く、健康状態も良い若者ほど、認知機能が高く、脳の記憶を司るエリアの構造も正比例していることがわかったのです。
すなわち、歩くスピードが早いほど、頭脳明晰! ということです。
※参考:『サイエンティフィックレポート』2019年8月
さいごに
この研究は、若い世代を対象にしているので、育ち盛りのお子さんや、若いパパママ世代の方々は、ダラダラ歩きをやめて、速足で歩くだけも、脳機能がよくなりそうですね。
歩くスピードが速いときや、小走りの時は、目的地に向かって、しっかりと歩んでおり、不思議と頭もクリアになっているので、どんな世代にも言えることかもしれません!?