社会のIT化に伴い、片頭痛で悩む人が急増しましたね。
パソコンやスマホから発するブルーライトが原因ともいわれていますが、目の健康や、頭痛のために止めるわけにはいきません……。
そんな中、緑色のLEDライトに、片頭痛を救う役割が!?
アメリカの最新研究を見てみましょう。
片頭痛歴の多い人を対象に調査
アメリカのアリゾナ大学の研究により、緑色の光を浴びることで、片頭痛の回数が減り、QOL(生活の質)が向上する可能性があることがわかってきました!
研究では、24~72歳の片頭痛患者29名を対象に、調査を開始。
対象者は2つのグループ分けられ、
- 【A】月の半分以上、片頭痛がある人たちを「慢性片頭痛グループ」(22名)
- 【B】月の半分未満、片頭痛のある人たちを「一時的片頭痛グループ」(7名)
としました。
緑色の光で片頭痛の回数が減る!?
対象者は、最初の10週間は、毎日1~2時間、白色のLEDに当たってもらいました。
その後、2週間空けて、さらに10週間、緑色のLED(波長525nm)に毎日1~2時間、当たってもらいました。
その後、ひと月あたりの頭痛の日数を確認した結果、【A】慢性片頭痛群も【B】一時的片頭痛群も、白色LEDに当たる前と後では、頭痛日数の変化は見られませんでした。
しかし!?
【A】と【B】どちらのグループも、緑色LEDに当たった後は、頭痛日数が18~16日に減少していたのです!
慢性片頭痛の人たちには効果大!
【A】と【B】別に詳細データを見ると!?
まず、頭痛が比較的少ない【B】一時的片頭痛グループでは、緑色LEDで、頭痛日数が7.9日~2.4日に有意に減少していました。
一方の【A】慢性片頭痛グループの人たちが、緑色LEDに当たると、22.3日から9.4日と、さらに減少日数が増加していたのです。
緑色LEDは頭痛の痛みも軽減!
さらに、緑色LEDは頭痛の「痛みの強さ」も軽減してくれるとのこと!
質のよい睡眠や、日中の活動を改善する、など全般的に「生活の質(QOL)」を向上させてくれることもわかりました。
緑色の効果を利用しよう!
緑色の光の効果は、まだ理由は不明です。
しかし、過去の研究で光の色によって痛みの強さが変わることが指摘されていました。
特殊なメガネで、赤色や青色の光を遮ると、痛みが低下した、という報告もあります。
※参考:『Cephalalgia; First Published September 9, 2020』
さいごに
光ではありませんが、緑色の紙も眼にやさしく、各種文具メーカーからも緑色の紙面のノートが発売されていますね。
PC画面やスマホの背景をグリーンに設定すると、作業中の眼精疲労や頭痛が和らぐかもしれません。
ぜひ、緑色のパワーで、生活の質を向上させたいですね。