野菜摂取、運動、禁煙で腎臓病リスクが低減? 北欧・豪共同研究
腎臓病は塩分過多の食生活を送っていると、働き世代のパパママにもリスクが高まる生活習慣病の1つです。
野菜摂取、運動、禁煙といったアクティブな生活習慣を取り入れることでリスクが軽減するようです。
スウェーデンやオーストラリアの共同研究結果を見てみましょう。
生活習慣を変えると腎臓病を回避できる?
スウェーデンのカロリンスカ研究所やオーストラリアのグリフィス大学などの共同研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
研究チームでは、100件以上の先行研究をもとにメタ分析などを実施し、生活習慣の変化が、腎臓病リスクとどう関連するかが調査されました。
研究されたデータには、16ヶ国250万人以上の対象者が含まれており、解析の結果、
- 食事
- 運動
- 喫煙
- 飲酒
といった生活習慣が、腎臓病と深く関わっていることがわかったのです。
慢性腎臓病の発症リスクを軽減するには?
この統計結果により、研究者たちは、慢性腎臓病の発症リスクを軽減するために、推奨できる事柄を、以下のようにあげています。
- より野菜の豊富な食事
- より多くのカリウム摂取
- より多くの運動
- より少ない飲酒
- より少ない塩分
- 禁煙
この推奨事項を守るだけで、慢性腎臓病のリスクは14~22%も低下するとのこと!
今回の研究は、統計をもとにしたものですが、腎臓病の一次予防を助ける生活習慣の指標となるだろう。
と研究者たちは述べています。
※参考:『米国腎臓学会雑誌』
さいごに
こうしてみると、禁煙・禁酒に加えて野菜摂取と運動量を増やすことは、腎臓病だけでなく、総合的な未病となりそうですね。