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アイスクリームなどの乳製品と砂糖添加の問題点とは

暑い時期はアイスクリームやプリン、ヨーグルトなど、冷たい乳製品のおやつが人気ですよね。
しかし、乳製品を美味しく食べるには、製品全体の10~15%もの砂糖が添加されており、世界中で砂糖の摂りすぎの観点から、製品の見直しが求められています。
砂糖の量を減らしてしまうと、美味しいアイスクリームとはほど遠くなりますし、現在開発されている砂糖にかわる甘味料について知っておきましょう。

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乳製品の砂糖添加の問題点

アイスクリームやプリン、ヨーグルトなどの乳製品は、砂糖を除く食材に関しては、本来健康食品として取り入れられているものです。
しかし、消費者が求める美味しさを追求すると、冒頭で述べたように、製品の10~15%の砂糖を添加しなければいけません。
やはり製品が美味しくないと誰も購入しないので、仕方のないことではあります。

しかし、こうした製品を愛用する人が増えているため、高血圧症、Ⅱ型糖尿病、心血管疾患、および虫歯などの歯周に関する患者が増えているのです。
乳製品の売り上げは、アメリカだけでも、年間1250億ドルを超えると言われており、問題は深刻化しているようです。

砂糖に代わる甘味料とは?

アメリカのノースカロライナ州立大学、南東乳製品食品センターの研究によると、砂糖の添加自体を減らすことは、食品の風味や仕上がりにも関係してくるので、本質的に排除してしまうのは困難ということです。
しかし、消費者が受け入れやすいテイストでの開発が進んでおり、製品化が進んでいるとのこと。
砂糖は確かに食品化学的に、食品に光沢を与えたり、発酵過程で微生物のエサとなったり、など、食品の風味に関与するので、最低限は必要な存在です。
現在、各国の食品メーカーでは、食品のテイストに最小限必要な砂糖だけを使用して、甘味に関わる部分の砂糖添加はエリスリトールや、ソルビトールなどで代替しているケースが多くみられるようになりました。

一時期、アステルパームなどの人工甘味料が使われており、現在も存在しますが、エリスリトールやソルビトールなど、天然食材からとれるカロリーがほぼゼロの甘味料使用が主流となってきているようです。

アイスクリームでは?

アイスクリームは、世界的に見ても、消費量の多い乳製品の1つです。
消費者が望んでいる甘さを追求するために、10〜14%程度の砂糖を添加する必要があります。
食品化学的に分析すると、アイスクリームのような乳脂肪製品では、砂糖を減らすと、後味に苦味が残る傾向が高くなり、また製品としても、乳がクリーム状になりにくくなるという傾向があります。

また、チョコレート風味のアイスクリームは、もともとカカオの苦味を減少させるため、他のアイスクリームより多くの砂糖を添加する傾向があります。
そのため、砂糖を減らすと、前述のアイスクリームの苦味が買ってしまい、今度はチョコレートの味そのものが感じにくくなります。

そこで、有望な代替え案として、エリスリトールおよびラクチトールの使用が一般化されつつあるようです。
これらの甘味料は、糖アルコールで、特にエリスリトールは、アイスクリームの量感や質感を、本来のものとほぼ同様に再現できるようです。
※参考:『Journal of Dairy Science』

さいごに

アイスクリームに焦点を当ててご紹介しましたが、ヨーグルトやプリンでも同様のことが言えるそうです。
しかしヨーグルトに関しては、無糖のプレーンヨーグルトも購入できるので、ご自分でオリゴ糖(てんさい糖)やはちみつ、ラカントなど甘味料も選べるので、砂糖の問題はクリアできそうですね。

砂糖の摂りすぎは、シュガーハイと言って、些細なことですぐにイライラしたり怒ったりする「切れやすい子ども」となる恐れもあります。(大人もしかり)
これは、子どもの脳機能障害や、神経に影響して起こる一種の脳の病気ともいえるものです。
人気の甘いおやつは、時として性格を豹変させるほどの麻薬性もあるので、食品メーカーのこうした研究が進み、砂糖の含有量を減らした製品が一般化されるのも、もうすぐだと考えられるでしょう。