糖質オフのスイーツやスナック、チョコレート、パンなどのラインナップが、豊富になってきましたね。
カロリーや糖質をおさえながら、好物を食べ続けられるので、利用している方も多いことでしょう。
しかし、多くの製品には人工甘味料が使われています。
イスラエルの最新研究によると、人工甘味料は、私たちの腸内細菌叢をパニックに陥れるのだとか!?
詳細を見てみましょう。
人工甘味料の一部は腸内細菌同士のコミュニケーションを阻害?
イスラエルのネゲブベングリオン大学の研究によると、人工甘味料の一部は、腸内細菌同士のコミュニケーション・システムを著しく阻害する事実がわかってきました。
長期的に摂取すると、健康上の問題となる点も指摘されています。
人工甘味料は砂糖の代替品となるが……
人工甘味料は、砂糖と同レベルの美味しさを提供しながら、カロリーや糖質が一気に落とせるので、様々な製品に使われています。
家庭内での料理や飲料の甘味料としても、重宝されていますね。
これまでの研究でも、人工甘味料の利用は、カロリーや糖質がおさえられるだけで、健康上の利点については、わかっていませんでした。
そこで、研究班は、人工甘味料がどのようにヒトの健康度に貢献または阻害を起こしているかの調査を始めたのです。
6つの人工甘味料を分析した結果とは?
研究班は、《アメリカ食品医薬品局(FDA)》が承認する6つの人工甘味料の詳細を調査しました。
その結果、細菌間のコミュニケーションを妨げる事実が判明したのです。
これらは、いずれも殺菌作用はなく、6つのうち3つは、コミュニケーションを著しく阻害していたということです。
人工甘味料の長期摂取は消化器疾患と不快感に繋がる?
調査の結果、研究者たちは、人工甘味料を長期的に摂取すると、消化器疾患や、体調や気分の不快感につながる可能性が高い、という説を立てました。
では、人工甘味料と体内の細菌には、どのような関連があったのでしょうか?
人工甘味料は細菌の相互理解システムを破壊?
研究者によると、
細菌は、《クオラム・センシング》と呼ばれる分子システムを持っています。
このシステムを使った、相互に通信するという事実が確認されています。
しかし、人工甘味料を長期的に摂取している人の場合、そのコミュニケーションを混乱させてしまうのです。
特に、腸内細菌のコミュニケーションが混乱すると、様々な疾患を引き起こす可能性があるので、要注意です。
と、述べています。
細菌間のコミュニケーションを阻害する人工甘味料とは?
今回検証された6つの人口甘味料とは、
- アスパルテーム
- サッカリン
- スクラロース
- アセスルファムカリウム
- アドバンテーム
- ネオテーム
でした。
そのうち、以下の3つの人口甘味料が細菌間コミュニケーションを阻害するそうです。
- アスパルテーム
- スクラロース
- サッカリン
※参考:『国際分子科学雑誌』
さいごに
アスパルテームとスクラロースは、日本の糖質オフ製品にも、かなり使用されていますね。
ノンカロリーの"のど飴"、糖質ゼロ・チョコレート、ローカボ・パン、大手コンビニのブランパンシリーズなどなど。
糖質オフ食品を取り入れているのに、いまいちダイエットに繋がっていない? 腸内環境が改善されていない? 以前とさほど変わってない? と感じている人は、人口甘味料による、腸内細菌叢の混乱を起こしているかもしれません。
様子を見て、摂取を控えてみましょう。