AnnaBabyTokyo

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学校のゲーム設置で野菜の摂取量が2倍に?米・研究

今週のお題「ゲームの思い出」

お子さんの「野菜嫌い」をなんとかしたい! と悩むママやパパは多いことでしょう。
アメリカでは、学校のカフェテリアにWill Fitのゲームを設置しただけで、子どもたちの野菜の摂取量が増加した!? というユニークな研究報告が上がっています。
詳細を見てみましょう。

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カフェテリアにゲームを設置すると野菜摂取増につながる!?

アメリカのユタ州立大学の研究で、学校のカフェテリアにWill FITゲームを設置したところ、野菜の摂取量が、約2倍に増えたということがわかりました。

以前から、先生が教室でのゲーム管理を行うと、子どもたちの野菜の摂取量が30~40%は増えていました。
今回の研究では、生徒同士で、FITゲームを共有するという試みを行ったところ、さらに野菜の摂取量が増え、2倍にまで増えることがわかりました。

これだけでは、どうしてゲームが野菜摂取につながるのかわかりませんよね?
どういうカラクリがあるのか、さらに見てみましょう。

ゲームと野菜摂取の関係とは?

研究では、2つの小学校を対象に、グレードK5の小学生(日本の小学校なら5・6年生に該当)572名を対象に、FITゲームと野菜・果物の摂取の関連性が調査されました。

ゲーム内容は、学校のカフェテリアにおいて、漫画形式で良いお話しと悪いお話しが提示されるような内容で、野菜の摂取が多い子どもほど、ゲームの結果が良かったそうです。

そして子どもたちには、毎日の野菜摂取の目標が達成されると、新しい種類のFITゲームが表示されるという楽しみも加わりました。

ゲームの内容には、ゲームが進行していく上での物語性、競争、仮想通貨、そしてプレーヤー(本人)の自主性が制限されるような条件が盛り込まれていました。

ゲームを取り入れた野菜・果物の摂取増加量は?

こうした取り組みが行われた結果、野菜の摂取は、FITゲームを取り入れる前は平均21.3gほど(昼食時)でしたが、FITゲームを取り入れた期間中は42.5g(昼食時)と有意に増加しました。
約2倍と言うことですね。

ただし、果物の摂取は、有意には増えませんでしたが、摂取量は減らなかったそうです。 ※参考:『健康のためのゲーム雑誌』

子どもの野菜摂取はやはり健康利益につながる!

野菜の摂取はアメリカをはじめ、世界中でも低下傾向ということがわかっています。
また、野菜の摂取が多いほど、健康利益につながり、疾病率が低く、肥満の傾向も少なく、学習力や記憶力の向上につながっています。
そのためにも野菜の摂取を増やしたいところですが、総じて子どもは「野菜嫌い」の傾向がありますね。
しかし、大人になってから好む食べ物は、子どもの頃に楽しみながら食べたものの記憶が残ると考えられています。
そのため、FITゲームと共に、子どもたちに楽しく野菜を食べる思い出を作ってあげると、ゲームから離れても、楽しい記憶がよみがえって、進んで野菜を食べるようになると期待されています。

さいごに

確かに、ケーキなどのスイーツは、お誕生会やお祝いの席、おでかけの時のティータイムなど、幼いころの楽しい思い出が残っているので、好きな方が多いのかもしれませんね。
夏休みのプールの後のかき氷、アイスクリームなどなど。

お肉好きの方は、お祝い事でステーキや焼肉を食べたという子どもの頃の記憶があるのかもしれませんし、魚好きの方は、お祝いの席でお寿司が並んでいたのではないでしょうか?

野菜の摂取も、ゲームなど、楽しい思い出がセットになると、お子さんも大人も野菜の摂取量が増え、健康的なライフスタイルが送れるようになるでしょう。