AnnaBabyTokyo

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夕食時間が遅いと乳がん、前立腺がんリスクが高い?

共稼ぎ世帯が増え、お子さんがいらっしゃるご家庭でも、全体的に夕食の時間が遅くなっているようですね。
本日はパパとママの健康のために、遅い夕食時間が続くとどうなるのか?
スペインの最新がん研究の報告を見てみましょう。

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健康維持は夕食時間と就寝までの時間がカギ?

 スペインのバルセロナ世界保健研究所では、女性特有のがん「乳がん」と男性特有のがん「前立腺がん」と夕食時間の関連が調査されました。

対象者は前立腺がんの患者621名と対象者872名、そして乳がんの患者1,205名と対象者1,321名でした。
この人たちに対して、食事時間と就寝する時間について、インタビュー方式で調査が行われました。

その結果、夕食後、すぐに就寝する人たちと、夕食後2時間以上経ってから就寝した人たちを比較すると、前立腺がん、乳がん、共に20%以上も罹患率が低下したそうです。

また、夜10時以降の夕食と比べて、夜9時前までに夕食を済ませた人たちも、これらのがん罹患率が比較的低いようでした。

食事内容や体内時間よりも大事なこととは?

食事の摂取とがんの関連研究は、数多くあがっていますが、食事内容や体内時計の重要性について発表されてものが中心でした。
確かに食物摂取の種類や量も加減しなくてはいけません。
そして体内時計にいたっては、毎日規則正しく、なるべく同じ時間帯に食事や睡眠をとるのが、健康に大切なことはわかります。

しかし、忙しい現代、不規則な生活を余儀なくされている方も多いので、どちらも実現が難しいのです。

そこで、前述の研究でわかった統計データのように、夕食後と就寝時間の間隔を、最低2時間は空けるようにする、という健康法なら、実現しやすいかもしれませんね。
この時間は長く空ける方ががんのリスクは減ると考えられていますが、くれぐれも睡眠時間を削りすぎないようにしましょう。
※参考:『国際がん学雑誌』

さいごに

お子さんの健康も大切ですが、それを支えるパパやママの健康も考えなくてはいけません。
食事内容や、どういったものがダイエットに効くか? など情報はあふれていますが、毎日健康的な野菜を多く摂りいれた食事を整えるのは大変なことでしょう。

例え、日によっては手抜き料理であったり、ファストフードで済ませた日があったとしても、夕食時間後と就寝時間の間隔を調整するのは、比較的実践しやすいでしょう。

こういう研究発表があると、まじめに健康情報を実践する方々にとっては、気分がラクになるのではないでしょうか。