AnnaBabyTokyo

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不眠を解消する入浴法とは?

「睡眠障害」や「睡眠負債」という言葉が注目されはじめてから、久しくたちますが、不眠症に悩む人の数は、増える一方ですね。
そんな中、質の良い睡眠をいざなう入浴法が発見されたようです!?
アメリカの最新「睡眠医学」研究の詳細を見てみましょう。

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入浴は睡眠にいい! 具体的には?

以前から、湯船に浸かることは、質の良い睡眠をいざなう、と言われていました。
しかし、お湯の温度や、入浴する時間帯などの詳細までは解明されていませんでした。

アメリカのテキサス大学の研究で、就寝時間の1~2時間前に、約40~42.7度の入浴をするのが、最も質の良い睡眠に効果的であることがわかってきました。

睡眠と深部体温がキー?

質の良い睡眠をいざなうには、入眠するときの体温が関係します。
体温といっても、カラダの深部の体温が大事で、この温度が、脳の視床下部内にある概日時計(体内時計)の調節を行うからだそうです。

研究では、温水を利用してカラダを温める方法(入浴やシャワーなど)と睡眠への影響について約5,300件の先行研究が解析されました。

その結果、ヒトのカラダが、睡眠にふさわしい状態になるには、約40~42.7度での入浴が最適温度ということがわかったのです。

そして、ベストの入浴タイミングは、就寝時間の1~2時間前とのことです。

睡眠は体内時計を大切に

ヒトは夜になると眠くなる、という習性があり、これを「概日リズム」または「体内時計」とも言います。

ヒトが心地よく睡眠に入るには、一度、入浴などで体温を上げ、そしてその体温が下がってきたときに眠くなる、というリズムがあります。

そこで、カラダの芯から温めてくれる約40~42.7度の湯船に浸かり、1~2時間たつと、体温が下がり始めるので、そのタイミングで就寝すると、質の良い睡眠が得られるのだそうです。

人間の体温は、夜間の睡眠時間中にもっと体温が下がり、熟睡状態になります。

そして夜明けごろから、だんだんと体温が上がってきて、自然と目覚める、という体内時計を持っているのです。

約40~42.7度の入浴で体内時計が整う?

忙しい現代人は、こうした体内時計を、ストレスなどで狂わせながら生きていますね。
そのため、不眠症に悩む人が急増しているのです。

しかし、就寝前の1~2時間前に約40~42.7度の湯船に浸かる習慣を持てば、睡眠サイクルは、おおむね整うようなので、ぜひ、今日からでも実行してみましょう。

研究者たちは、この入浴法は、ベッドに入って、すぐに入眠できるうえ、より質の高い睡眠を得られる方法だと述べています。
※参考:『睡眠医学レビュー』2019年8月

さいごに

お風呂に入ってから、髪を乾かしたり、翌日の準備をしていると、1~2時間すぐにたってしまうので、「就寝前のお風呂」と決めておけば、質の良い睡眠が得られそうですね。

帰宅後すぐ、お風呂に入り、それから夕食を食べたり、TVを観たりすると、せっかくの体内時計が狂ってしまいます。
入浴温度と入浴時間のタイミングを抑え、自然の摂理に従った睡眠サイクルを取り戻したいものですね。