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熱処理の多い食事は、慢性腎臓病リスクが高まる?オーストラリア・研究

お料理には、焼く、煮る、揚げる、といった熱処理調理が多いですよね。
しかし、熱処理の多い食事を摂り続けていると……!?
慢性腎臓病の可能性が高くなるようです。
オーストラリアの最新研究の詳細を見てみましょう。

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熱処理の多い食事は腎臓病リスクが高まる?

オーストラリアのモナシュ大学などの共同研究により、冒頭のような事実がわかってきました。
まだ、動物実験の段階ではありますが、要注意とのこと。
研究によると、食品製造中の熱処理で、特定の化合物が形成され、それらが腎臓にダメージを与え、慢性腎臓病などのリスクを高めるそうです。

高温調理の食品を定期的に食べると……?

研究チームは、マウスを使った実験で、ローストミート、ポテトチップス、ベーカリー製品(パン・焼き菓子)など、高温で調理された食品を、定期的に摂取するとどうなるのか? 経過を観察しました。
その結果、自然免疫系の構成要素の活動が昂りすぎてしまい、腎臓に損傷を与える事実を発見したのです。

加工食品は有害?

さらに、マウスの血液検査を行うと、血清中のタンパク質解析で、熱処理された食品を与えられたマウスには、『補体成分C3』と呼ばれる悪性のタンパク質が存在することが判明!
このタンパク質は、病原体の侵入や、組織の損傷によって活性化される悪性のタンパク質ネットワークを作り、自然免疫補体系の一部となります。
「自然免疫系」というと、聞こえが良いですが、活性化しすぎると、腎臓にダメージを与えてしまう、曲者でもあるのです。
そのため、加工食品を頻繁に食べることは、例え、その食品が機能性食品に指定されていたとしても、身体にとっては有害食品となるようです。
※参考:『サイエンスアドバンス』

さいごに

この研究は、まだ動物実験の段階ではありますが、人間の食生活でも同じ心配が懸念されています。
特に、ベーカリー製品や、焼き肉、焼き魚、揚げ物などの、こんがりとしたキツネ色の焼き色が、主犯格です!
加熱調理では、蒸す、煮る、といった方法だと害が少ないので、調理方法の工夫も大切と言えそうですね。
お肉を食べるなら、焼き肉よりもしゃぶしゃぶで。
焼き魚よりも、お刺身! パンよりもご飯を! といった工夫で、少しでも腎臓の負担を少なくしたいですね。