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科学的根拠あり!? 眠れない夜はホットミルクを! 中国・研究

昔から、「眠れない夜はホットミルクを飲むと良い」と言われていますよね。
中国の最新・食品化学研究によると、この説の科学的根拠が実証されたようです!
詳細を見てみましょう。

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ホットミルクは睡眠を誘う?

中国の華南理工大学の研究により、冒頭のような事実がわかってきました。
牛乳に含まれる特定のペプチドが、ストレスを和らげ、深い睡眠へと誘ってくれるようです!
今までの研究でも、牛乳に含まれるアミノ酸《トリプトファン》が、質の良い睡眠の助けになることがわかっていました。
今回の研究では、これまでの研究と違い、《カゼイン・トリプシン加水分解物》と呼べれる、牛乳独自のペプチドの混合物が発見され、この成分が質の良い睡眠につながるようです。

アメリカでは成人の1/3が睡眠障害?

アメリカの《疾病予防管理センター》の調査結果によると、アメリカの成人の約1/3もの人々が、充分な睡眠を取れていない、という結果が出ています。
こうした人々は、睡眠障害の際に処方される一般的な睡眠導入剤《ベンゾジアゼピン》や《ゾルプデム》などが処方されています。
しかし、これらの薬物には、副作用や依存性の懸念がありました。
多くの睡眠導入剤は、脳の興奮を抑制する脳内のタンパク質《GABA》受容体を活性させて、睡眠作用をもたらします。

寝る前のホットミルクなら副作用の心配なし?

そこで、研究チームは、GABA受容体に結合して、抗不安・安眠の働きを持つ、複数の天然ペプチドを、牛乳の中から発見しました。
例えば、カゼインと呼べれる牛乳のタンパク質は、消化酵素の《トリプシン》で処理すると、睡眠促進ペプチドの混合物を生成する事実が確認できたのです。
さらに!
この中に含まれる《α-カソゼピン》というペプチドには、睡眠促進作用のいくつかに関与する可能性があったのです。

動物実験で確認できた事実とは?

研究チームは、マウスを利用した動物実験で、さらなる牛乳の睡眠効果を確認!

まず、マウスの睡眠実験で、天然ペプチドの効果を比較。
すると、前述の《α-カソゼピン》というペプチドが、有意に睡眠増強につながる特性があることを発見しました。
さらに、ホットミルクを飲んだ後、胃の消化中に放出された活性ペプチドを特定し、GABA受容体への結合や、血液が脳関門を通過する能力にていても、調査しました。

寝つきの良いマウスよりもホットミルクの方が睡眠を増大?

調査の結果、元々、寝つきの良いマウスと比較しても、ホットミルクを飲んだマウスのほうが、《α-カソゼピン》の働きで、25%も眠りに就くのが早く、質の良い睡眠時間を、400%も増加できたそうです。
この結果を踏まえ、ホットミルクを与えると、睡眠効果が予想以上に期待できるため、他にも、牛乳には、睡眠に関与する成分が発見できるかもしれない、と研究者たちは述べています。
※参考:『農芸・食品化学雑誌』

さいごに

仕事中にホットミルクを飲むと、集中力がなくなってしまいそうですね。
しかし、日本でも睡眠障害や不眠症で悩む人口は増えています。
心療内科の門をたたいて、睡眠薬をもらう前に!
ホットミルクを試してみると、睡眠効果が期待できるかもしれませんね。