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無殺菌牛乳は健康へのメリットなし?害のほうが大きい? 米・研究

健康のために新鮮な「無殺菌牛乳」と取り入れている方もいらっしゃることでしょう。
しかし、アメリカの最新研究によると、無殺菌牛乳は少し室温に置くだけで、大量の菌が発生することがわかってきました。
詳細を見てみましょう。

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無殺菌牛乳は有害菌が発生しやすい?

市販の安価な牛乳は、殺菌処理が徹底されているので、冷蔵庫保管は必須ですが、食事中に少々室温に放置していても、有害菌が発生することは少ないと言われています。
しかし市販の牛乳は、殺菌処理するため、牛乳本来の栄養が落ちていたり、新鮮度が欠けることから、無殺菌牛乳を選ぶ人も多くなっています。

ただし、無殺菌牛乳は要冷蔵で保管するのはもちろん、少しでも室温に置くだけで大量に細菌が発生し、むしろ健康を害することが問題になってきています。

無殺菌牛乳は腸活にいいと言われているが……!?

アメリカ国民の約3%が、健康目的に「無殺菌牛乳」を愛飲しているというデータが出ています。
少々割高でも、新鮮度が高く、味もよく、何よりも「プロバイオティクス(善玉菌)」が豊富だと考えられているからです。
しかし、今回の研究の結果、無殺菌牛乳に、こうした事実は確認できなかったとのこと。

研究者によると、

無殺菌牛乳に含まれる有益な菌は多くはなく、また、無殺菌牛乳を少し室温に置くだけで、加熱殺菌牛乳よりもはるかに多くの有害菌が発生した。

ということです。

無殺菌牛乳からの有害菌は医薬品が効かないほど強烈?

その有害菌とは?!
正しくは「薬剤耐性遺伝子」型の菌といい、ヒトの体内の病原体と結びつくと、医薬品が効かなくなるほどのスーパーバグとなるそうです!

アメリカの疾患予防管理センター(CDC)によると、毎年約300万人もの人が、薬剤耐性菌に感染し、35,000名以上が命を落としている、とのことです。

無殺菌牛乳は危険食品レベルに危ない??

研究者たちは、5つの州にある約2,000店舗から入手した無殺菌牛乳を詳細に調査しました。
そうすると、無殺菌牛乳は、室温においた際に「薬剤耐性菌」の保有率が格段に高くなるとのこと。
これは、牛乳が腐敗するという問題を通り越して、かなり危険度が高いとのこと。

出荷からお客様の手元に届くまで、徹底的に冷蔵保存できればいいですが、流通の途中や店頭に並べるまでの時間に、室温に置かなければいけない状況があると、「薬剤耐性菌」は増殖してしまいます。

また購入者が店から家に着くまでに、時間がかかってしまったり、帰宅後すぐに冷蔵庫に入れなかった、というリスクもあります。

一番危険なのは手作りの乳製品食品?

そして、一番危険だと考えられるのは、牛乳を使っての手作り発酵食品だということです!
例えば、無殺菌牛乳で手作りのヨーグルトやサワーミルク、パンなどの材料に使うと!?
発酵のため、無殺菌牛乳は室内に長時間放置されることになります。
そうすると、食品の発酵は進んでいるかもしれませんが、同時に「薬剤耐性菌」も大量に増殖していて、健康食品ではなく、毒物を生産していることになってしまうのです。

薬剤耐性菌は徹底的に排除しよう!

無殺菌牛乳から増殖する薬剤耐性菌が、どのように人の健康を害するかは、まだまだ研究途上ではありますが、年間300万人ものひとが感染し、3万人以上が亡くなっているのです。

このことから研究者たちは、手作りの乳製品や牛乳を食材として使う調理の際は、くれぐれも無殺菌牛乳を使用せず、加熱殺菌された市販の牛乳を使うことを、強く推奨しています。
※参考:『マイクロバイオーム』

さいごに

「健康にいい!」と思って、牛乳を自然体でいただいても、思わぬ危険が潜んでいたのですね。
無殺菌牛乳は高級スーパーや、百貨店の食品売り場で購入できますが、善玉菌も少ないようですし、帰宅途中の「常温」で有害菌が増殖しているので、控えたほうがよさそうですね。