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母乳哺育は赤ちゃんの腸内を菌から守る?北欧・研究

日本でも母乳哺育が推奨されていますが、フィンランドの最新研究で、またもや母乳哺育がもたらす、赤ちゃんへの影響が発表されました。
母乳哺育を行うと、赤ちゃんの腸内の耐性菌を減らし、子供を保護する効果が大いに期待できるそうです。
詳細を見てみましょう。

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母乳哺育は赤ちゃんを耐性菌から保護する!

フィンランドのヘルシンキ大学の研究によると、母乳哺育で育った子供は、母乳哺育で育ってない子供と比べると、腸内の耐性菌が極めて少なく、母乳哺育は子供を耐性菌から保護することがわかったということです。

しかし、授乳中の母親がなんらかの病気で抗生物質を服薬していると、その母乳を飲んでいる子供の耐性菌は増加してしまうようです。
なので、授乳中のママは、風邪やインフルエンザなどで抗生物質を服用している時は、その期間だけ母乳の保護機能は低下すると思っているといいかもしれません。

それ以外の場合なら、母乳哺育は子供の耐性菌を減らすので、やはり母乳哺育は子供にいい影響を与えるとのこと。

こうした事実は、研究チームが、母子の母乳と糞便を解析して、DNA配列などを測定して突き止めました。

※参考:『ネイチャーコミュニケーション』2018年9月

母乳哺育のメリット

一般に母乳哺育は、赤ちゃんにメリットがあると言われていますが、具体的にどのような作用があるのでしょうか?

上記の研究とは別に、アメリカの国立衛生研究所の研究では、母乳には分泌型免疫グロブリンAなどの物質が含まれ、母乳哺育で育った、生後半年の赤ちゃんの病気リスクは、そうでない赤ちゃんよりも20%も低いことがわかっています。
その病気は、以下の通り。

  • 耳の炎症
  • 髄膜炎
  • 下気道感染症
  • 胃腸炎

など、赤ちゃんが最もかかりやすいと言われる病気です。
「母は強し」と言いますが、母乳にはそれだけ、生命を守る強い免疫力がそなわっているのですね。

他に母乳哺育で育った赤ちゃんは、各種、食物アレルギーにかかりにくい、というデータもあります。
例えば、卵アレルギーや小麦、大豆、牛乳などです。

母乳哺育は子供の知力を高める?

また、アメリカのボストン小児病院の研究では、母乳哺育で育った子供と、そうでない子供を、学童期になるまで追跡調査し、前者の子供は、後者の子供よりも知力が高く、学校の成績が総じて高いこともわかりました。

母乳哺育は脳神経への影響が高く、情緒も安定させるので、それが数年後にまで影響が及び、子供の認知力や記憶力が安定するのではないかと考えられています。

さいごに

何らかの事情で、母乳哺育ができない場合もありますが、わが子を母乳で育てるために、授乳中の方は、風邪1つ気をつけて過ごし、子供の免疫力UP、そして知力UPにつなげたいものですね。