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幼少期からパパと遊んでいた子どもは自制心が育ちやすい?英・研究

イギリスのケンブリッジ大学の研究によると、乳幼児期からパパとよく一緒に遊んで育ったお子さんは、「自制心」が育ちやすいそうです!?
詳細内容を見てみましょう!

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パパと遊んで育った子どもは自制心が育ちやすい?

「自制心」とは、自分自身で行動や感情をコントロールできるようになることです。
幼少期からパパと一緒に遊んで育った子どもは、「遊びの種類を工夫すること」が身に付き、自制心が育ちやすいのだそう!
しかし、母子家庭や、パパが忙しすぎて遊んでもらえない子どもでも、「遊びの種類を工夫すること」で、同様に自制心が育つ、ということです。

この研究には、ケンブリッジ大学の共同研究者としてレゴ財団も関与しています。
あのブロック玩具で有名な『レゴ』社の財団のことです。

パパの遊び方とママの遊び方はどう違う?

研究では、過去40年間に発表された78のエビデンスをもとに、父子での遊び方と、母子での遊び方がどう違うのかを解析!
そして、それぞれ、子どもたちにどう影響するかも調査されました。
お子さんの年齢は乳幼児期の0~3歳の時期が最も、重要なようです!?

パパは子どもと身体的な遊びをする?

調査の結果、全体的にみると、パパとママの遊び方には、多くの類似点が見られました。
しかし、父親はお子さんが自ら、身体を動かせるようになるのと同時に、子どもと身体的な遊びをする傾向があるようです。
例えば、子どもの身体をくすぐったり、追いかけっこをしたり、おんぶしたり、といった活動的な遊びです。

こうした乳幼児期の遊びは、子どもが、自分の感情を制御する学びにつながることもわかってきました。
そして、この能力は、特に就学後、自分自身で行動を律する助けにもなるそうです。

人生最初のコミュニケーションは親子関係

乳幼児期は、人生の最初の数年間でもあります。
親子の遊びは、今後、お子さんが育ち、社会的に不可欠な「認知」「コミュニケーション能力」を養う、大切な時期でもあります。
これまでの研究では、ほとんどが母子関係の重要性が説かれたもので、父子の遊びについての研究は、付随的なものでした。

今回の研究では、過去40年間の乳幼児期の父子関係について、詳細に調査したものです。
さまざまな角度から、子どもたちの発達と関連性に関するパターンについて、情報を組み合わせ、解析された結果です。

平均すると、ほとんどの父親が毎日子どもと遊んでいる?

過去のエビデンスを平均すると、ほとんどの父親が、毎日子どもと遊んでいることもわかってきました。
そして、父子の遊びは、より身体的であることもわかりました。
赤ちゃんの場合は、
・抱き上げる
・手足をそっと持ち上げて、赤ちゃんが力をこめるのを助ける
といった行為が多く、お子さんがハイハイや歩きだすようになると、追いかけっこのような激しい動きを要する遊びに変わっていく傾向があるそうです。

そして、どのエビデンスでも、追跡調査後、子どもが成長後に、感情をコントロールする能力がきちんと備わっていたということです。

父親と質の高い遊びを経験した子は攻撃性も制御!

幼少期に、父親と質の高い遊びを経験できた子どもたちは、就学後、または成人後、多動的な問題や、感情および行動上の問題を示す可能性が極めて低い。
そして攻撃性を制御することにも優れており、学校や社会活動で、ほかの子どもと意見の相違があっても、感情的になったり、暴力をふるうといったケースも極めて低い。
ということもわかりました。

これも、父親が好む身体的な遊びにより、自制心が培われるようです。

子どもには身体を使った遊びを!

研究者たちは、この結果をふまえ、
「母子だけで育った子どもに、自制心が育ちにくい、というわけではない。
父親が好む「身体を使った遊び」が、子どもたちの自制心を育てるので、楽しくて刺激的な状況を作り出して遊ばせてあげるといいでしょう。
子どもたちは、強さをコントロールし、やりすぎてしまっても、それを制御する知恵を楽しく学んでいくはずです」

と述べています。
※参考:『発達レビュー』

さいごに

イギリスでの研究報告ですが、赤ちゃんを抱きあげて「高い高い」をしたり、ハイハイする赤ちゃんを追いかける行為は、ママよりもパパに多い行為ですね。
こうした赤ちゃんや小さいお子さんの身体活動の刺激が、今後の自制心につながるとは驚きですね。
ぜひご参考に!